4月4日、同志社大学京田辺キャンパス洋弓場にて男子第61回関西学生アーチェリーリーグ戦が開幕した。同志社からは、安本(経済3)、岩尾(文情1)、長船(商2)、大西(商2)、畑本(商2)、高久(商2)、長谷川(スポ健3)、鈴木(文情4)の8人が出場。神戸学院大にグランドトータル5128-4643で勝利し、好調のスタートを切った。

整列する出場選手たち
コロナウイルスの影響により、昨年度無念にも中止となった春リーグ。選手全員が熱い闘志を燃やし、この日を待ちわびていた。オンライン開催で慣れ親しんだレンジでの試合となったこともあり、選手全員良い緊張感を持ちながらも安心した表情を浮かべていた。
「よし、みんなしっかり切り替えていこう。」主将田原(経済4)の掛け声とともに始まった50メートルラウンド。序盤から55点を射抜き存在感を放った畑本は「落ち着いて自分の実力を信じてやってみようと思った」と試合を振り返った。開始から一貫して安定感があった長谷川。ラストは58点と高得点を射抜き、「気持ちよく打つことができた」と語った。初戦から相手に隙を与えない同志社。2451-2156で相手をリードし実力の差を見せつけた。
30mラウンドに向け、改善点を見つけ出すためチームで集まる。「緊張は当たり前」とメンバーを励ましつつ、良いスタートダッシュを評価する主将田原と長田コーチ(理工卒)。2人から的確なアドバイスを受け取り、全員で気持ちを整えた。
試合ならではの緊張感と楽しさを実感して迎えた30メートルラウンド。1射目から高久、長谷川が60金を叩き出す。両者とも片手を大きく突き上げガッツポーズ。続く畑本も2射目で60金を繰り出し完璧な行射を見せた。

60金のコールをする長谷川(写真左)と高久(写真右)

60金を出し、ガッツポーズをする畑本
後半から勢いをつけたのは、この春新しくチームに加わった1年の岩尾だ。50メートルラウンドでは緊張で伸び悩むところもあったが、うまくメンタルを立て直し、30メートルラウンドのほとんどが55点を上回る結果となった。「緊張はしたが楽しい気持ちの方が大きかった。みんなに応援される環境でやるのは楽しい」と、高校とは違ったチームの暖かさを実感した。

行射後、テントに戻る岩尾
個人競技でも団体戦としての意識を忘れることなく、チーム全員で声援を響かせる同志社。4分という短い時間の中でも励まし合い、メンタルとモチベーションを互いに高める。強みであるチーム力を武器に、「楽しむプレー」で関西優勝まで突き進む。(文責・撮影:濱田夏実)