11月22日にMKボウル上賀茂(京都府)にて行われた、第59回関西学生秋季リーグ第5週。京産大に敗れたものの、リーグ戦のポイント数で競り勝ち、男女ともに関西優勝を果たした。

表彰式後、笑顔を見せる選手
男子部は、第4週で京産大に0-3で敗北を喫し、最終週での雪辱を果たすべく挑んだ。第4週を終えてリーグ成績は、同志社が勝ち点3、ゲームのポイント数は7-5で1位。京産大は勝ち点2、ゲームのポイント数が5-1で2位となり、優勝のためには1ゲームの獲得が必須となった。
1ゲーム目はレーンコンディションに翻弄される。「普段は打ち合いになる会場。ただ、この時期はなぜか異様に難しくなる」(澤田)。レーンの攻略ができないことに加え、ルーキーの新舎(スポ1)の不調により点数が伸び悩んだ。844ー928でゲームを献上し、優勝を目指すチームにとって苦しいスタートとなった。

投球をする澤田
なんとか、ものにしたい2ゲーム目。澤田は、メンバー1人1人に声をかけていく。「自分たちのペースで打つこと、確実にスペアをとることを意識するように言った」。間を置いて、1球ずつ丁寧に投げていく事で本来の投球で点数を積み重ねていった。落ち着いたゲーム運びで910ー844でゲームを制し、同志社の優勝が決定した。
「コロナで十分に練習できていなかったり、各個人で調子が上がっていない人もいる中、なんとか首の皮が一枚ずつ繋がってくれてよかった」(澤田)。新型コロナウィルスによって春季リーグが中止となり、秋季リーグも例年より少ない参加校で開催された。異例づくしの中で個々で技術を磨き、大会に挑んだ。本来の力を出しきれず苦戦を強いられることもあったが、粘り強く戦い続け優勝を飾った。

ピンを見つめる戸塚
女子部は、ルーキーの戸塚(商1)をチームに迎え、経験者2人体制となり大会へ挑んだ。大会を通して、副将として女子部を率いる大濱(商3)は「(経験者)2人で勝つのではなく、3人で勝つことを意識した」とチーム全員で勝つことに重点をおいていた。リーグ初戦から、毎試合、1人もかけることなく戦い抜き、優勝を手にした。来年度も主力が欠けることなく、リーグ戦に挑む。3人の更なる成長が楽しみだ。

連続でストライクを量産し、チームの勝利に貢献した菅崎(経3)
最後のリーグを終え、4年生は次世代へ思いを託す。「まあ、まずは仲良くやって欲しい(笑い)。3、4年生が下級生のケアをしてあげて、チーム全体のレベルアップにつなげてほしい」(澤田)。1年生ルーキーの登場や、2、3年生の活躍、来年度の連覇にも期待がかかる。苦境の中で掴んだ輝かしい称号は、大きな自信となり飛躍に導く。(由良恭子)