6月3日に堺市大浜公園相撲場(大阪府)で第92回西日本学生相撲選手権大会が行われた。同志社は団体戦で3位入賞を果たしたものの、昨年と同様に近大と九情大から勝利を奪うことは出来なかった。個人戦は主将北村祐(社4)の3回戦進出が最高位となった。
団体戦には先鋒田中(法3)、二陣北村祐、中堅トゥルトクトホ(社3)、副将村上(社1)、大将竹林(スポ3)で挑んだ。
第1回戦では金学大と対戦。先鋒田中は立ち合い勢いよくぶつかったものの、相手の技術を見せられた。左にかわされて、突き落としで黒星となった。何としてでも流れを掴みたいところ。二陣北村祐はしっかりとぶつかり押し出しで勝利した。つづく中堅トゥルトクトホは一度土俵際まで攻め込まれるも、粘りを見せて押し出しで勝利した。副将村上は一度相手のまわしを取ったものの、攻めきれずに寄り切りで黒星となった。勝敗は大将にかかった。その圧を感じさせることなく、冷静に相手を見て引き落とし勝利した。

主将北村祐

相手を攻めるトゥルトクトホ
第2回戦では今大会王者近大と対戦。先鋒田中は立ち合い直後から左であいてのまわしを掴んだものの、力の差を見せられ敗北した。つづく二陣北村は寄り切りで敗北となった。中堅トゥルトクトホは同学年選手谷岡(近大)と対戦。相手の押しの技術に敵わず黒星となった。副将、大将も強さを見せつけられ0-5で敗戦となった。
第3回戦で朝日大と対戦。ここでは先鋒から強さを見せつけて5-0で快勝した。
第4回戦では強豪九情大に挑んだ。先鋒田中は立ち合いから攻めたものの、相手の力に及ばず押し出しで黒星となった。二陣北村祐は立ち合いで下から攻めるも、そのまま小手投げで敗北した。つづく中堅トゥルトクトホがすくい投げで敗北した。1つでも星を奪いたいところだったが、副将村上は片方のまわしを掴まれそのまま寄り切られた。相手の流れを止めることが出来ずに0-5で敗北した。
第5回戦では立命大と対戦。ここまで同志社2勝、立命大1勝で勝数は上回っていたが得点が両者8点と、この対戦に入賞がかかっていた。「(入賞がかかっている試合)ということは特に考えていなかった、そこを意識したら固くなる。一番、一番に集中した結果が良かった。」と主将北村祐は振り返った。先鋒田中が押し出しで勝利すると、二陣北村祐はそれに続き強い当たりで一気に相手を押し出した。中堅トゥルトクトホも相手を圧倒する突きで白星を挙げた。その後副将村上が押し出しで勝利、大将竹林が黒星となったものの4-1で入賞を決めた。
結果3勝2敗12点で3位入賞となった。

表彰式終了後の選手たち
個人戦ではC組に出場した北村祐が3回戦に進出した。3回戦では団体戦でもあたった瀧(近大)と顔を合わせた。勢いのある立ち合いで攻めるも、一気に土俵際まで攻め込まれて送り出しで黒星となった。
団体戦、同志社は西日本3位入賞を果たした。しかし西日本優勝を目指して挑んだ今大会、この順位を「最低限の順位、全然満足していない」と北村祐は厳しく振り返った。昨年も立ち憚った近大・九情大という2枚の壁を、悔しくも今大会も崩すことが出来なかった。「(近大、九情大は)しぶとい相撲を取っている。(2校には)粘り強さがある、これが抜けている」と北村祐は2校との差を感じていた。
7月には西日本選抜大会が控えている。この1か月間で彼らは近大・九情大を崩す力と技を物にしていく。主将北村祐にとっては最後の西日本大会、部員全員で王座を奪いにかかる(中村有希)