12月2日、3日に近畿大学記念会館(大阪府)にて行われた関西学生アーチェリーインドア選手権大会。男子では岡田(商4)、小笠原(商3)、大隅(社1)、武田(商2)が予選を通過し、岡田と武田が1回戦敗退、大隅がベスト16、小笠原が優勝を果たした。昨年の岡田に続き、同志社としては2連覇を達成した。
矢が的に刺さる音のみが響く会場で、己との戦いが行われていた。春リーグから調子を上げていた小笠原が近大を破り、先輩から後輩へ優勝カップが渡された。

集中し的を見つめる岡田

構える武田
1/16イリミネーションラウンド、会場は緊迫した雰囲気であった。同志社勢も激戦だった。大隅は初戦からシュートオフにもつれ込む接戦となっていた。1射できまる場面、「大学に入ってからシュートオフで勝てなかったから嬉しい」。僅差で勝利をつかみ、2回戦進出を決めた。

シュートオフで2回戦進出を決めた大隅
迎えた1/8ファイナル、周りを見渡せばほとんどが近大の青のユニフォームであった。会場も近大で行われたため同志社にとって居心地の良い大会ではなかっただろう。そんな中、小笠原は近大相手にストレートの6-0で勝利。余裕の笑みをみせた。しかし、1回戦のシュートオフで勝利し2回戦に駒を進めた大隅は逆に0-6と相手の流れを断ち切れず敗退してしまった。

決勝戦での小笠原
1/4ファイナル、またも対戦相手は近大であった。しかし、序盤に4-0で得点を獲得し、4-2で得点を取られるもそのまま切り抜け6-2で勝利した。

優勝が決まり握手を交わす小笠原(左)と岡田(右)

優勝を果たした小笠原
迎えた決勝戦。両者譲らない点取り合戦となった。序盤に0-2で相手に得点が入るも小笠原も次で30金をたたき出し2-2の同点に追いつく。そのままの勢いで逆転に成功(4-2)。しかし、相手も黙っていない。同じように同点(4-4)に追いつかれ勝敗はわからない展開となった。「優勝できる自信があった」。最後構え順に的を見つめていた。相手の2射目、行射が間に合わなかったことで小笠原の優勝が決定した。行射を終えると安堵の笑顔をみせた。
今回のようにトーナメント形式の試合では何が起こるかわからない。また対戦相手による運もあるだろう。武田も今回の試合では「調子は悪くなかったが、運がなかった」と振り返り経験値をつけることを次の課題とした。インドアが終わり、今年の試合は幕を下ろした。来年2月にはインカレ、全日本と続くがコンディションを整え、頑張って欲しい。(副島 和奏)