12月14日、王子スタジアム(兵庫県)で行われた2019関西学生アメリカンフットボールリーグDiv1-2入れ替え戦。同志社は甲南大と対戦し、35-8で勝利した。この結果、Div1残留を決めた。

35-8で快勝した
持ち味としてきた守備が今試合でも光った。第1Qを無失点に抑えると、第2Qでも堅守を見せる。すると第2Q8:29、甲南大がロンリーセンターの隊形から蹴ったパントを毛綿谷(スポ4)が好リターン。左サイドライン際を駆け上がり、先制タッチダウン(TD)を決めた。これ以降は点数の変動無く、試合を7-0で折り返した。

守備をけんいんした主将のLB笹尾(右・商4)、DL岡本(左・理工4)

リターンする毛綿谷
残留に向けて勢いに乗りたい後半。その最初のキックオフで魅せた。リターナーの位置についた松ヶ迫(経3)が右から左方向へ緩やかに上がると、そこには大きな穴が。一気に駆け抜け、そのままTD。リターンTDでモメンタムを引き寄せた。これに勢いづいたオフェンス陣は、第3Q5:06にQB石田(商1)が落ち着いてWR丹澤(商2)へパスを決め、甲南大を突き放す。守備陣も前半に引き続き堅い守備で、流れを渡さなかった。

駆け抜ける松ヶ迫

パスの構えをする石田(左)
第4Q中盤には逆転を狙う甲南大に1本のTDを許したが、RB鳥山(理工4)のランを含む2本のTDで点差を拡大する。一矢を報いようとする相手のパスをDB陣がしっかりとカバーし、試合終了。快勝を収め、1部リーグ残留が決まった。

ボールキャリーする鳥山

涙をこらえながら最後の挨拶をする笹尾
1部の意地を見せつける結果となった。笹尾は「『勝つべくして勝つ』ということを体現できた。最高です」。これで笹尾ら4年生は引退。リーグ戦は同率6位(7位扱い)となり、掲げてきた「歴史を変える」ことは叶わなかった。それでも、「もっと1部の上位に食い込めるはず」(笹尾)。4年生がつないだ伝統と1部の誇りを胸に、後輩たちはさらなる躍進を目指す。
【文責・上野孝輔、撮影・中島右京、松村学、内藤界】

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