11月28日、グリーンランドみずほホッケー場(京都府)にて関西学生ホッケー秋季リーグが行われた。同志社は聖泉大と対戦し、引き分け0-0で挑んだSO(シュートアウト)戦の結果3-1で勝利。聖泉大との対戦では8年ぶりの白星だった。

試合前の円陣
今季初のナイター戦。開始早々、スピードのあるパス回しで聖泉大が主導権を握るも、同志社の強みである徹底した守備で得点を許さない。第1Qから第3QまでにPC(ぺナルティストローク)を複数回与えてしまうが粘りを見せ、0-0からスコアが動かないまま第4Qに突入した。

積極的にボールを取りに行く幸所(同女3)
互いに決勝点を狙っての攻防戦。攻め込むもなかなか得点機会を得られず、13分再び相手にPCを与えてしまう。ここで既に聖泉大のPCは5回目。そろそろ1点を取られてもおかしくない状況でGK・赤井(理工2)が魅せた。相手の放ったシュートをスティックの端ギリギリで止めると、その後のピンチも守り切った。0-0のまま第4Q終了の合図が響き、勝敗の行方はSO戦へと持ち越された。

PCに挑む
先行同志社でトップバッターは主将の辰己(商3)。チームを調子づけるための1点を狙ってシュートに挑むが、相手GKに阻まれ失敗。すると、相手GKのプレーに反則があったとしてPS(ぺナルティストローク)を得る。「絶対に決められる自信があった」(辰己)。難なく1点目を挙げると、続く2人目の二谷(経4)もベテランの意地を見せ、勢いのあるシュートを決め込んだ。

シュートを決め喜びを爆発させる二谷
3人目の原田はシュートに失敗するも、赤井がそこまでの聖泉大のシュートを全てセーブしたため2-0で同志社がリード。続く聖泉大の3人目にはゴールを決められるが(2-1)、同志社4人目の今井(商2)がシュートに成功し、聖泉大の4人目が失敗したため3-1で決着がついた。

SOを見守る選手たち

勝利に歓喜する
「自分ができることを全力でやろうと思った」(赤井)。公式戦で初のSOに挑み、結果はシュート中3セーブ。第1Qから第4Qまでの6つのPCにも耐えきり、2年生ながら既に頼もしいGKとしてチームの勝利に貢献した。「今日の試合は200点。(赤井)里衣には10000点」と試合後に宮﨑監督も大絶賛し、瑞穂の冷たい空気の中に選手たちの温かい笑顔があふれた。

笑顔でフィールドを後にする藤原(理工4・写真左)と赤井(写真右)
目標に据えてきた格上相手への勝利。順位決定予選ではインカレ出場校決定戦にて苦汁を飲まされた関学大と対戦する。 8年ぶりとなる聖泉大戦での白星に、彼女たちの闘志もさらに燃え上がったに違いない。次戦での熱い戦いに期待が高まる。
【秋季リーグ通算戦績】
2勝2敗(勝点5 女子1部Bプール4位)
対関 大○1-0
対天理大●0-4
対朝日大●0-2
対聖泉大○3-1