12月12日にマリンテニスパーク・北村(大阪府)にて行われた、2020年度関西学生3・4年生大会。同志社からは7ペアが出場し、上岡(スポ3)・三輪(商4)ペアが準優勝、村上(スポ4)・堀口(心理4)ペアがベスト4入りを果たした。

左から三輪、村上、堀口、上岡
寒空の下、4年生が最後の試合に臨んだ。今年度はインカレをはじめ、新型コロナウィルスの影響により多くの大会が中止に。引退する4年生にとって、今年度最初で最後の大会となった。

フォアを放つ上岡
昨年度には西カレ2連覇を果たした上岡・三輪ペア。優勝候補として、順当に勝ち上がり決勝まで駒を進める。「西カレとかも優勝していて、優勝が当たり前という環境の中で、そこを考えすぎてやっていた部分はあるかな」(三輪)。勝って当たり前、周囲からの重圧が王者を苦しめた。

レシーブを放つ三輪
決勝戦では挑戦者として向かってくる相手に、本来の力を出しきれず、序盤からミスを連発。3ゲームを先制され、窮地に立たされる。迎えた4ゲーム目。三輪のボレーで先制ポイントを得ると、続くポイントも獲得。点を積み重ね3-1で、マッチポイントを先取するも、相手の勢いは止められない。攻める姿勢を崩さない相手後衛、谷口(関大)の力強いストロークに翻弄される。連続でポイントを奪われ、デュースに持ち込まれた。ポイントを取っては取られ、一進一退の攻防が続いた。だが、ゲームは、突然終わりを告げる。5 度目のデュース、浅い球に反応するも、上岡の一打は相手前衛の守備範囲へ。そのままボレーを決められ、マッチポイントを握られた。なんとしてでも、ポイントを得たい場面だったが、レシーブ後に狙われた三輪の一球は、ネット前に落ちた。G0-4で試合が終了。敗北を喫した。
「あんまりのびのびとできず、調子がよかった相手にポロっと負けてしまった」(上岡)。淡々と進んだ決勝戦。2人の本来の実力は出せなかった。最後のゲームでは、粘りを見せるも、勢いに乗った相手を止めることができず、上岡・三輪ペアは準優勝で終幕した。

ボールの行方を追う村上(左)・堀口(右)
初の関西4強入りとなった、村上・堀口ペア。初戦、準決勝以外は全てファイナルゲームにまでもつれ込んだ。チームの中でも珍しい、ダブルフォワードの陣形で戦い抜いてきた2人。責める姿勢を最後まで緩める事はなかった。準々決勝では、G1-3の追い込まれた場面から巻き返し、見事白星をつかんだ。「勝てるように準備はしてきたつもり。準決勝では勝ちたかったけど、まあやり切ったかな」と、堀口は試合後に晴れやかな表情で語った。

4回生の皆さん、お疲れ様でした
今大会で、ほとんどの選手が競技人生を終える。明るく、チームを鼓舞し続けてきた個性豊かな8人の4年生。後輩たちに愛され、いじられ、応援や練習では笑いを交えながら、暖かいチームを作りあげた。それぞれの進む道で、個性を発揮し輝き続けてほしい。(由良恭子)
☆後日、試合後の4回生のインタビューを掲載予定です