3月5日から9日にかけて、野沢温泉スキー場(長野県)にて第91回全関西学生スキー選手権大会が開催された。
1日目に行われた女子1部クロスカントリー10kmクラシカルでは山石(GR4)が優勝、続いて2位に髙橋(商3)、3位に渡邉(商1)、4位に内田(商4)と、同志社が上位を独占した。
同日のアルペンGS第1戦では女子の部で平井(商2)が1位、森口(法1)が11位、今村(商3)が12位、高屋(社3)が15位、市村(スポ2)が17位、井田(文2)が18位の結果を残した。男子の部では河合(心理3)が23位、吉村(法3)、西村(経1)、畑谷(経3)がDNFで終えた。
2日目に行われたアルペンG S第2戦では、女子の部で平井が2位、森口が10位、今村が11位、高屋が14位、市村が18位、井田がDNFの結果を残した。男子の部では吉村が26位、西村が28位に、畑谷、河合、古川(商3)がDNFで終えた。
女子1部クロスカントリー10kmクラシカルに出場した山石、内田、髙橋、渡邉。他校の選手を寄せ付けず、身内同士の熾烈な争いが繰り広げられた。仲間でありライバルである4人がしのぎを削るレースは、中間地点を過ぎても順位予想が不可能なほど接戦だった。

上位を独占する同志社勢
強さを見せたのは主将兼ランナーチーフの山石。「最高学年でチームのチーフでもあるので、最後まで後輩の力を使って競り勝つよりは自分で勝負をかけていきたかった」(山石)。後半でロングスパートを仕掛け、後続を引き離す。勢いそのままにゴールし、堂々の1位を獲得。その後、2位に髙橋、3位に渡邉、4位に内田が続き、同志社の圧倒的強さを見せつけた。

1位でゴールする山石
同じく1日目に行われたアルペンGSでは平井が精彩を放つ滑りを見せた。1本目、ウェーブや急斜面のある難易度の高いコースをタイム1:01.82で滑り切り、首位に立つ。目標の優勝に大きく近づき期待が高まる中、2本目は天候に恵まれず厳しいコンディションを強いられた。しかし、「みんなと状況は一緒」(平井)と悪条件を感じさせない滑りで1:04.31の好タイムをマーク。合計タイム2:06.13で見事優勝を収めた。

GS第1戦で優勝した平井
2日目に行われたアルペンGS第2戦は、朝から悪天候に見舞われた上にコースが難しく、苦戦する選手が多発した。前日の第1戦で惜しくもDNFに終わった吉村(法3)は、新たな心持ちで第2戦に挑んだ。「自分の中でもうまくいった」。1本目で難しいコースを切り抜け確かな手応えを感じると、2本目も正確なターンで滑り切った。

悪条件でも滑り切った吉村
スキーは天候や道具のコンディションに左右されやすい競技だ。雨天の1、2日目の条件は決してよくなかった。繊細さが必要となるスキー競技。悪条件でも気後れせずに最高のレースをするには普段の練習で並々ならぬ努力が必要だ。今後も技術面そして精神面の成長に向け、日々躍進し続ける。(小澤菜穂)