変革の春
昨年は関西5位。他大学との実力差を感じた1年だった。雪辱に燃える今年。クルーたちの気迫は”全国制覇”という目標に表れている。

息の合ったストロークを見せる
ボートの花形種目と呼ばれるエイト。コックス同士の駆け引き、一糸乱れぬストロークは見るものを魅了する。今年の6月、同志社ボート部は新しくエイトを購入。「さらにエイトに乗りたいという者がでてくると思う」(今冨主将・政策4)。部員のモチベーションアップに加え、激しいシート争いが予想される。
また、4年生の引退後に取り組んだのが意識改革。「アスリートとしての意識の欠如が見られるところがあった」(今冨)。練習に取り組む姿勢だけでなく、生活面でも厳しさを追求した。こうした意識の統一はクルー全体の呼吸を合わせる上では欠かせない。さらに、「より本音を言える環境づくりを」(平井・商4)と、意見用紙を用意。下級生の意見を汲み取れるよう工夫した。だが、「これをつなげていかないと意味がない」(今冨)。どうしたら部がもっと良くなるのか。とことん突き詰めることが重要だ。

仲間に送り出される
ここで忘れてはならないのが女子部の存在だ。2012年度から正式に女子漕手の始めた同志社ボート部。女子漕手第一号である入村(経4)は「だんだん戦績も上がってきて、OBさんの期待にも応えられるようになってきた」。確かな手応えを実感している。そんな入村が何よりも望んでいるのが女子部の継続だ。「せっかく1、2、3代と続いてきているし、女子が入ってほしい」(入村)。新入生の入部を誰よりも楽しみにしている。新入生諸君、爽やかな風を受けながら汗を流すーー。大学スポーツの代表格であるボートに大学生活を捧げるのもいいかもしれない。

レース後、笑顔を見せる左・入村、右・西口(スポ3)
全国制覇という大きな目標を達成すべく、一日一日を積み重ねてきた同志社ボート部。「とにかく練習あるのみ。結果はその中で生まれてくる」(今冨)。日々の練習に加え、取り組んできた意識改革は実を結ぶのか。今冨組の真価が問われる1年が幕を開ける。(馬場渚子)

表彰式後、笑顔を見せる左から入村・阿部(スポ2)・西口