"ALL OUT" 全力で挑む春シーズン
"ALL OUT"今年のスローガンは昨年の悔しさを忘れないために掲げられた。1つ1つの練習や目の前のプレーにすべてを出しきる。勝ちにこだわったこの意識が今年のワイルドローバーを強くする。

コミュニケーションを取りながら練習をする選手たち
昨年、リーグ全敗に終わり2部降格が決まったアメリカンフットボール部。100人を超える大所帯で全部員が勝利を目指し日々練習に取り組んでいたが、その中でも"モチベーションの差"をわずかに感じていた。その差が結果につながることを学んだ昨シーズン。今年は「本気で何ごとにも取り組む部員が増えた。3年生は去年に比べて主体性のある学年だ。」と松岡(経4)主将はチームの現状を評価する。OLの岡本(商3)はその3年生の中でも特に練習に対する意識が高い。来年、1部で戦っていくことを見据え、ミスに厳しくチームを声で引っ張っていく存在だ。

フォーメーションの確認を行う選手たち
春シーズンの初戦は昨シーズン黒星を喫した京大戦(今出川ボウル)。今年は1部の強豪校と対戦することが少ない中での貴重な一戦だ。因縁の今出川対決で勝利を手にすることはできるのか。激しい戦いになることは間違いない。シーズン中は練習試合や定期戦、公式戦を含め計6試合が予定されている。若手の出場機会が増えるこの期間でどれだけ競争の意識が生まれるかが重要だ。また、一戦一戦を勝ちきることで秋シーズンの自信につなげたい。「去年のチームより各プレーにおいて精度が上がった。全勝、そして圧勝を目指したい。」と副将の宗像(文情4)はシーズンへの意気込みを力強く語る。

昨年の悔しさを忘れずに春シーズンに挑む
今回取材を行ったのは松岡と宗像、そして主務の高山(経4)。チームをまとめるこの3人からは"一戦必勝"にかける熱い思いを感じることができた。1部復活にすべてを懸ける秋シーズンに向け、まずは4月11日の京大戦に全力で挑みたい。(小林洋貴)