関西圧倒へ
関西優勝の大本命と目されながらも、関西3位に終わった昨季。全国の舞台の前に「まずは関西で圧倒を」(岩村・スポ4)と8季ぶりの関西王座奪還を目指す。捲土重来を期すために重要な春が始まる。

春から復帰が予定される副将・林(商4)
新チームの特徴は何と言ってもBK陣。松井(スポ3)を筆頭にトップレベルの選手を多く擁する。そして、今季は副将・林やCTB・江口(法4)の復帰が予定されるうえに、高校日本代表候補のルーキーが多数入学。「誰が出ても力は出せる」(林)とその層の厚さは関西でも随一だ。

セブンズ日本代表としても活躍する松井
そしてFW陣。新チームになり、アタックでのシステムやFWの微妙な立ち位置にも変化を加えるなど、試行錯誤を繰り返す。その中でも、ブレイクダウンを重点的に練習。例年以上にこだわり、取り組んでいる。「ブレイクダウンになるとスイッチがすぐに入るようになった」(才田主将・社4)。その手ごたえを掴んでいる。「ブレイクダウンを制せば、試合には絶対負けない」。強力なBK陣を抱える同志社にとってブレイクダウンの質向上が一つの課題。ブレイクダウンで圧倒し、いい形でBKへ展開したい。
そして今年は主力として活躍する4年生が少ない同志社。こうしたチーム状況に、「最高学年がブレたらだめ」(林)とチームの意思統一にも奔走する。チームのベクトルをいかに同じ方向に向けられるか。今季、同志社の躍進のカギとなるだろう。

ブレイクダウンを重点的に練習
「覚悟」――。掲げた新スローガンに込められた思いは強い。「昨シーズン、あれだけやっても勝てなかった」(才田主将)。田淵前主将(社卒)、北川(スポ卒)らを擁しながらもたどり着けなかった関西の頂。「今年は厳しい1年になる」(才田主将)。だからこそ必要な“覚悟”。秋リーグへの戦いはすでに始まっている。(杉本 大)