王座優勝へむけて日々取り組むアーチェリー部女子に新たな戦力が加わった。両者とも中学1年生の時にアーチェリーをはじめ、競技歴は7年目になる、田中仁菜(スポ)と石戸瑞穂(スポ)だ。二人は先月まで行われていたリーグ戦に何度も選手として出場。今度のアーチェリー部の柱の担い手として期待されている存在だ。
左から2番目が石戸、4番目が田中
1人目は同志社女子高校出身の田中。「射的が上手くて。」ささいなきっかけでアーチェリーに興味をもった。はじめは、「うまくいかないことばかりだった」というが、中学時代からの先輩であり、今も同じチームで活躍する伊藤(スポ2)の存在が田中にとって、大きな支えとなった。「すごい人。一緒にチームが組みたい」。その一心で追いかけてきた。そしてその腕前は、個人で全国4位に入るまでに。そんな彼女が同志社を選んだのは、それぞれに目標を持ち、練習メニューも自らの意見を通すことができる。そんな自由で自主性を重んじるチームで練習したかったから。また、「メンバー全員が応援してくれるのが心強い」と高校とは異なった環境に惹かれた。
大学では、リーグ戦2戦目対立命館大戦で公式戦に初めて出場し、30金を射抜くなどチームの勝利に貢献した田中。大学での目標は、「いけるところまでいく。限界は決めない」と、その高いモチベーションをのぞかせる。
大学初の公式戦で30金を出した田中2人目は甲南女子高校出身の石戸。「中1の時、学校の廊下で部員募集広告を見たから。」石戸も田中と同じく、アーチェリーをはじめたのは、ささいなきっかけ。はじめは辞めたいとおもうこともあったが、部内の6個上の先輩が憧れの存在であり、「自分もそこまでいってみたい。全国で活躍してみたい」と大きなモチベーションになった。何も知らなかったアーチェリーだったが、その実力は国体で団体5位に入るまでに。自然に、大学でもアーチェリーをと、同志社の門をたたいた。
「練習環境がよかった。」アーチェリーだけにのめり込むのではなく、したいことが両立できる点や部活の雰囲気に魅力を感じた。また、大学での目標は、「中3で全国優勝するという目標を立て、達成できないまま高校を卒業してしまった。」なので「全国優勝してみたい」。と志は高い。
先月行われたリーグ戦では、1戦目対大工大戦で初めて出場。「一本一本が同志社の点数になっていく」と、大学で戦う、一本の矢の重みを直に感じた。
狙いを定める石戸共に高い目標をかかげ日々の練習に取り組む2人のルーキー。そんな2人が担っていく今後のアーチェリー部にますます期待がかかる。(萩原飛鳥)
○プロフィール
田中仁菜
スポーツ健康科学部
161㌢
同志社女子高校
石戸瑞穂
スポーツ健康科学部
158㌢
甲南女子高校