テニス部 リーダーズ対談 2016年を語る
伊豆善宗×玄田紗也果×前川尚輝
「団結力は関西で一番」

左から、主務・伊豆善宗(経3)、女子主将・玄田紗也果(法3)、男子主将・前川尚輝(法3)
主将になった経緯と、主将としてのご自身が考える役割は――
前川・玄田「選ばれました。」
前川「僕はチームを引っ張っていくタイプではないと思ってて。その中で、選ばれたということは周りを引っ張っていくというよりかは、まとめて全員で一丸となって、みんなで走っていくための役割を担っていきたい。」
玄田「私はプレー面でもひっぱっていくというのもあるし、女子は人数も少ないので、周りも見ることが出来る。そして、みんなの団結力をより強くしたい。その中では厳しさもないといけないから、そういうところを主将としてやっていければ。」

全国4位に輝いた王座にて、力強いショットを放つ前川
主務という役割についてはどのように考えていらっしゃいますか――
伊豆「主務といっても、テニス部としてははっきりとした仕事はない印象です。主務としての仕事も限られているが、主将がこのチームを運営しやすいように、主将の言っていることを他の下級生とかに伝えやすくするのが自分の役割かなと。主将・副将を除いた中で、自分が主務として、頑張れということで選んでもらったと思うのでその責任は果たしたいです。」
普段から下級生とは繋がりがある感じですか――
伊豆「僕自身結構いじられ役ですね(笑)。後輩とも割とフランクに接しているので、だからこそ、下級生に主将たちの考えを伝える役割は担っていきたいと思います。」

ベンチコーチとしてチームを鼓舞する伊豆
テニスは個人戦も団体戦もあるが、どのようなチームをつくっていきたいですか――
前川「団体戦で一番勝ちたい。団体戦で勝つには、個人戦で勝たないと、団体戦も勝てない。どちらかといえば団体戦に重心をおいたチームに。」
伊豆「関西の中では、団結力は一番強いと自負している。団結力という部分は、今まで強く受け継がれて来たので、選手は試合でがんばって、周りは周りでしっかり選手を支えて、チームが一丸となりやすいチームにしていきたい。(前川も)そんなチームが好きだよね(笑)?」
前川「好きだよ!!」
玄田「女子は、人数が毎年少なくて。人数が少ないからこそ、チーム力を上げることや団結力が大事になってくると思うので、一人一人の意識が高く持つことが大事。1人1人が明るいから、明るく、声を出して、掛け合って活気のある部にしていきたいです。」
新体制になり、チームの雰囲気は変わられましたか――
前川「だいぶ変わりましたね!」
玄田「うん!だいぶ変わった!」
前川「前までは、下級生の意見が反映されにくい感じがあった。自分たちの代では、それをなくしていこうってなって、そういう雰囲気づくりを目指しています。なんでも上級生が決めるのではなくて、下級生の意見も取り入れて進めていくようにしていきたい。」
玄田「それは女子も同じです。」
伊豆「そのために、これまで不定期だったミーティングを月一回するようになりました!」

プレーでもチームを引っ張る玄田
今シーズンの個人・チームとしての目標は――
前川「チームとしては、関西優勝、王座も優勝!な!」
玄田・伊豆「はい!」
前川「個人の目標は、優勝!関西優勝!」
伊豆「(個人として)関西ベスト8!」
玄田「チームは関西優勝、個人としては、関西で優勝することです!」
関東との壁が高いと思うのですがそのために何かしていることは――
前川「そう!その通り。」
伊豆「そこの壁を乗り越えるために、今季から新しく取り入れたこととして、筋力トレーニングを取り入れました。週二回、真誠館でトレーナーさんを呼んでやっています!!」
ご自身のプレーの強みは――
前川「サーブ!サーブとスマッシュ!」
玄田「ちょっといいかんじ(笑)」
前川「俺強い的な、ね(笑)」
伊豆「サーブと…」
前川「独特なバック!イチロー風の!」
(一同爆笑)
玄田「私はサーブとバック。」
前川「(玄田は)走らされてもぶれないよね。」
玄田「いや、ぶれぶれだよ?」
前川「ぶれてないよ!ねぇ?」
伊豆「うん!体がぶれない!」
最後に同志社テニス部の誇れるところ・好きなところを――
前川「団体戦の応援が全力なところと、プレーで妥協しないところが好きかな。」
伊豆「テニスに対して全力で取り組むところ。
オフでは先輩後輩分け隔てなく、ご飯いったり出来るところです。」
玄田「大体同じ感じだけど、オンオフの切り替えが出来ているところかな。団体戦の応援は他の大学と全然違うから、応援で相手をイライラさせるようなことも…」
前川「他大学から嫌われるよね。」
玄田「同大とはしたくないって(笑)。」
前川「野次を飛ばすわけじゃ無くて、でかい声で選手を励ますだけなのにね(笑)。同志社は選手とはっきり分かれてしまう。周りが頑張るから、選手も頑張るし、選手が頑張ってるから周りも頑張るしっていう相乗効果が本当につよい。メンバーが決まる前にどれだけぎくしゃくしても、決まったらそれを認めて、心からみんな応援できる。本当に良いチームだと思う。」
今回は、主将・主務を務める3人に話を聞かせてもらった。対談は、オンオフの切り替えがはっきりとしている彼ららしく、メリハリの効いたものとなった。昨年、2年ぶりに出場した全国大会・王座で4位となった男子。王座では自分たちのプレーが出来た手ごたえと関東との差に対しての悔しさが残った。新体制となり雰囲気も一変し、新たなトレーニングも導入。新しい取り組みとこれまで築き上げられてきた自慢の団結力のコラボレーションで王座の頂を狙う。 (聞き手:山口 佳菜子)

前川尚輝(法学部政治学科/173㌢61㌔/名古屋高等学校)
王座で4位に輝いたメンバーの1人。サーブとスマッシュが持ち味。今季は、攻守の切り替えの部分を磨き、さわやかな笑顔の中に秘められた熱い闘志で関西優勝・王座優勝をめざす。

玄田紗也果(法学部法学科/163㌢/仁愛女子高等学校)
今年は主将としてコートの内外で部員を牽引する。対談を通して、主将としての自覚が感じられた。「大事なところ、ここでとれば楽になるというポイントで絶対にとれるようにする」が自身のプレーに対する今季の目標。

伊豆善崇(経済学部/168.5㌢64㌔/西南学院高等学校)
主務と体育会本部副委員長も兼任する。副委員長として、「体育会のなかでテニス部の存在感をつよめたい」という。後輩からもいじられるほどに慕われている。ラストシーズンとなる今季は「とにかく我慢強く、ミスしないように、力まないように」を心がけ、結果を残すことを誓う。