役職に就いた経緯は――。
芦沢セレクションで入ったのが僕と水野の二人だったんでどっちかが主将になるっていうのが決まっていました。でも二人ともプロを目指しているので時間もないですし、僕は主将っていう立場からは身を引いて、やりたくなくて(笑)。僕がそういう感じなので水野はやりますって言うてくれたのかな、と。
水野芦沢はやりたくない、僕はやりたいって感じだったので、そこはずっと。周りのみんなも水野がやりたいって言うならやれみたいな感じで。
中村僕はもめてはないけど、もう一人主務をやりたいっていう子がいて。どうする?ってなったんですけど僕は田辺の学部なのでスポーツ支援課もありますし、やっぱり仕事をする上でもスムーズにいくってなって。みんなからは中村もしたいのなら中村がすればいいんじゃないかっていう声があって、先輩からも主務は田辺の人がやってきたし、その流れがいいんじゃないかっていう声もあって、決まりました。
芦沢こいつ(中村)は尽くすタイプなんで(笑)
新体制になってからの雰囲気や新しい目標は――。
水野今年はセレクションがないのでほぼ同じメンバーで戦うことになるんですけど、男子は2部からのスタートなのでとりあえず1部昇格を目標にやっていこうと思います。
ショットを放つ水野
最上級生として後輩をどう思いますか――。(期待とか)
芦沢雰囲気としては活気がある。ただ「やさしい」というか、仲は良いけど、それが過ぎる時があるというか、悪い方向に出る時もあるのかなと思います。メリハリはしっかりつけてほしいかなって。一人ずつがそういう意識を持ってほしいと思います、騒ぐときは騒いでもいいけど…っていうのを次のキャプテンには指導していってほしいなと思います。
水野注目選手は1回生でいうと男子の中村友貴(社1)ですね。去年関西の春秋のリーグ戦でMVPを全て獲ったりしているんで、今年も彼は活躍してくれるだろうと思っています。
芦沢俺らの分もな(笑)
水野俺らが頑張らな(笑)
3人の中でお互いをどう思いますか――。
中村水野は帰国子女なので外国の文化が身についてて、日本慣れしてない…っていうのはおかしいですけど、考え方が違う中で自分なりに努力してみんなをまとめようとする姿を見ていて、熱い気持ちをすごく感じます。
芦沢僕は最初に、キャプテンを押し付けちゃった感じがあるので、今頑張ってくれているのを見て感謝しています。アドバイスを求められたらもちろん一緒に考えたりはするんですけど、僕からっていうのはあんまりないので。戸惑うこともあると思うしキャプテンという立場は難しいと思うんですけど、ちゃんとしてくれているので感謝したいなとはずっと思っています。
中村芦沢は副将で、主将が休んだ時に仕切るっていう感じで、役割としてはそんなにないかなと思うんですけど存在感がすごくて。体がでかいし、態度もでかい(笑)でもそこでみんなを引っ張っていく力があると思います。みんなからの信頼も厚いし。色々言ったり言われたりもあるけど、それは信頼されてるからこそで、部員全員を見るくらいの勢いで接してくれているので僕たち二人からしても助かる。よな?
芹沢なんで同意求めるねん(笑)
水野同志社は校舎が二つに分かれているので僕が全体練習をするときに心がけていることはコミュニケーションで。その一方で芦沢はすごい練習熱心で、部活中は誰よりも集中していて。そういう面で芦沢は「部活中はこうあるべきだよ」っていうのを態度で示してくれているのでコミュニケーションを大切にしている僕とすごく調和がとれているんじゃないかなと思います。めっちゃ良いこと言った…。
中村でもほんまにその通りやと思う。
芦沢日本語上手かったな。
英語のほうがしゃべりやすいんですか?
水野Yeah easy. Much easy.
全員 (笑)
芦沢主務は仕事の量が多いっていうのが3回生になって一番驚きました。「できることあれば何でも言ってな」とは僕らも言ってるんですけど、まあこいつ(中村)は良い人なのか何なのか分かんないんですけど自分でやってくれ。逆に僕らに「これやれよ」みたいな感じで言ってくれてもいいかなと思うんですけど。僕が主務だったらどうなっていたのかなと思うんで(笑)感謝感謝…ですね。
中村 芦沢は手伝うとか言うてましたけどちょっと違うことがあって(笑)前にちょっと困ったときがあって、芦沢に言った時は一言「知らん」って言われました(笑)
全員(笑)
芦沢でもこいつはプレーに徹してくれって言ってくれるんで(笑)
中村シーズンになると二人とも忙しくて抜けたりするんで、そういう時は僕がしっかりしないと部としてもしっかりしない。そういう意識は持つようにしています。
水野主務って裏でチームを支えるっていうイメージを持っていて、すごいハードワークだと思うんですけどそれを当たり前かのようにこなしていてそこをすごく尊敬しています。あとここ1年間で芦沢はもちろんなんですけど中村とも部活の話をすることが多くて。チームをすごく想っているし、選手としても努力家だし、後輩からリスペクトされる部分も多いと思います。今日きれてるなあ俺。
日本学生ゴルフ選手権競技でプレーする芦沢
今年1年を振り返って――。
水野悔いしかないですね。僕の場合、春秋と部活に半分くらい参加できなくて、リーグ戦でもそれほど活躍も出来ず、3回生になってすぐに同回の人と話し合ったチームとしての目標を成し遂げられなかったっていう悔しさはすごいあって。僕たちの代で部活を引き締めたいと思っていたんですけど、そういう面では悔いがありますね。
終始、和気あいあいとした雰囲気で行われた今回の対談。三人それぞれに違った個性があり、足りない部分を互いに補い合うことで部活全体をまとめあげてきた。昨シーズンはなかなかいい結果がでなかったゴルフ部。だが、今シーズンは個人として、また、団体としてどこまで飛躍してくれるのだろうか。ゴルフに対する熱い思いが、結果として実る日がくるようにーー。彼らの戦いが間もなく始まる。(聞き手・朴田華奈、高田志穂)
水野眞惟智(スポーツ健康科学部3回/172㌢75㌔/West Island School)
高校まで海外で生活を送ってきた水野。日本での試合だけでなく、海外遠征などにも多く参加する。フレンドリーさを生かし、部員とのコミュニケーションを大切に、主将として部を引っ張る。
芦沢宗臣(スポーツ健康科学部3回/182㌢80㌔/立命館宇治高校)
部員の様子に常に気を配る副主将。後輩の手本になるよう、ゴルフに対し真面目な姿勢で取り組んでいる。
中村健(心理学部3回/172㌢70㌔/北野高校)
膨大な仕事量をこなす主務・中村。常に部活の事を考え懸命に仕事をこなす彼の存在は、部活にとって欠かせないものとなっている。
☆おまけ 彼ら(中村を除く)のお気に入りのワンショット!(笑)