1年の集大成とも言える関西学生剣道優勝大会を間近に控える同志社剣道部。来る9月25日(日)、大阪市立中央体育館にてその大会が開かれる。

勢いよく一本を狙う主将・横田(商4)
男子剣道部は、春からこれまで自主性を重んじる稽古のなか、自分の剣道を最大限に活かす稽古をしてきた。しかし、春では関西個人、西日本ともに自分たちの限界を突破できたとは言えず、まだ納得のいく剣道はできていない。今年5月に行われた関西学生剣道選手権大会でも、「ポテンシャルは持っているのにもかかわらず出し切れていない。」(主将・横田)と、本番で最大限の力を出せていなかった。
課題克服のため、夏は普段の練習の意識改革をした。勝つという意識を持って取り組むことや、そのような練習から得られる実力に自信をつけることなど、意識一つ変えることで得られる効果は大きい。
また、主将・横田は男子剣道部の強みは、「ノリと勢いで実力以上の力を発揮できるところにある」と、話す。ノリと勢いさえつかめば、同志社の関西優勝はぐっと近づく。選手一人一人が、勝ちにこだわる剣道で全員で優勝を勝ち取りたい。関西Vのキーパーソンは、今年の西日本大会で優秀選手に選ばれた大熊(商3)と全日本大会に出場を果たした川上。確かな実力と自信を持ち、同志社を関西の頂点へと導く。

一本を狙う川上(スポ3)
女子剣道部は、型にはめた厳しい指導はせず、学生自身が自分で考え、個人個人に合った剣道ができるので、個人のレベルに合わせ成長しやすい環境であることが強みだ。
昨年の1年間で基礎固めはできたため、今年春からは本番でも通用する力をつけるべく、実践を意識し練習に励んできた。昨年までは練習が、練習の練習になりがちだったため、いざ本番となると怯んでしまうこともあった。そのため今年からは特に実践練習に注力し、練習時に実業団との練習試合を組んだり、出稽古に行ったりするなど、日頃から実践を意識できるような環境を作った。
自由な環境であるがゆえに、なかなか厳しい環境に追い込めず成長の機会を逃してしまうのではないかという不安もある中、貴重な成長のチャンスを選手一人一人がしっかりと受け止め、挑戦し成長し続けていくことが大切だ。
選手一人一人の力が合わさり、チーム一丸となることが関西優勝には欠かせない。そして中でも、注目選手はこれまでも幾度と同志社の勝利に大きく貢献してきた山本。1年生の時からレギュラーとして活躍し、今年の全日本大会にも出場している。チームのポイントゲッターであり、必ず1本取るという気持ちが溢れ出る剣道は今回の関西大会でも、チームに勢いをつけてくれるに違いない。

一本を奪い、声を上げる副将・山本(スポ4)
今年5月には、西日本大会で創部初の男女同時入賞を果たした同志社。着実に実力はついきている。春からの目標である関西Vを今年こそ手にするため、やれることは全てやってきた。あとは、その実力を出し切るのみ。一人一人の熱い想いのこもった剣道で、今年こそは優勝旗を手にする。(金澤有沙)