1年の集大成であるインカレが終わり、新たなスタートを切った同志社ソフトテニス部。春季に続く連覇を目指して、9月24・25日の関西秋季リーグに挑む。

インカレにて団体戦前、全員で円陣を組む
主将として新チームを引っ張るのは、ガッツあるプレーが持ち味の樫本(商3)だ。1年時からインカレに出場し、強豪同志社の中心選手として活躍してきた。実力だけではなく、「自分の勝敗がチームの勝敗に直結するというのをもっと自覚していきたい」(樫本)と人一倍強い責任感をも兼ね備える。そんな樫本新主将は、チームとして勝つためにも、まずは個々の実力の底上げが必要だと考え、全員に個人ミーティングを実施。部員の目標や意見を踏まえた練習メニューを実践している。

チームをまとめる新主将、樫本
8月のインカレではフレッシュな2年生が躍動した。新子(スポ2)が得意のシングルスでベスト8に入った他、平井(スポ2)や古田(商2)らも、数々の大舞台を経て確実に力をつけてきている。その中でも、特に波に乗っている選手が、真野(スポ2)だ。インカレでは西森(スポ4)とペアを組み団体戦出場、個人戦3位と大躍進。「自分の実力でも少しは通用すると感じた」(真野)とインカレでの経験は、確かな自信につながっている。大学に入学し2年半。様々な経験を積んだ彼らは、同志社のルーキーから同志社を支える存在へと進化しているに違いない。

インカレで大躍進した真野

着実に力をつけてきている平井
3年生も2年生に負けてはいられない。インカレでは、昨季の大将ペア、井原(商4)・山本(商4)はじめとする4年生頼みになってしまい、3年生がチームを引っ張ることが出来なかった。「本来は、3年生が頑張らないといけない」(樫本)。抜群のテニスセンスをもつ上岡(商3)や北谷(スポ3)ら前衛陣や、実力・経験ともに豊富な樫本、岩佐(スポ3)の主要メンバーには、勝利でチームを勢いづけてほしい。安定して強い同志社であり続けるためには彼らの活躍が必要不可欠だ。

団体戦主力メンバーの北谷
また、団体メンバー以外の選手もめきめきと実力をあげ、定期戦では団体戦出場を果たしている。フレッシュな選手らが団体定着メンバーを脅かす存在となれば、チームの大きなエネルギーとなるだろう。
関西秋季リーグが終わると、新人戦やインドアなどの個人戦が続く。確実に関西を制し、来季に向けて良い流れをつくることができるか。「個々の頑張り次第では面白いチームになると思う」(樫本)。まだまだ発展途上で、伸びしろも未知数な新チームのこれからが楽しみだ。(山崎和泉)