サッカー部男子主将セレクション2018を語る
吉村弦×奥田聖也
「結果にこだわる」

左から吉村弦(スポ4)、奥田聖也(スポ4)
奥田さんを選んだ理由はーー。
吉村「副キャプテンやし、Aチームじゃないけど、関西学生リーグでは同志社の応援団としてチームを支えてくれてる。普通にAチームから選ぼうと思ったんですけど、それは面白くないからいっぱい喋ってくれる盛り上げ役に来てもらおうと思って選びました。」
奥田「嬉しいですね。副キャプテンから選ぶって言ってもあと2人いるんで。他の2人もAチームやし、サッカー部150、160人くらい。下のカテゴリーの人もって言う考えで、選んでくれたんやと思います。」
吉村「そうそうそう、そうゆうこと。」
奥田「ありがとう!見た目怖いけど(笑)」
入部当初のお互いの印象についてーー。
吉村「入部当初すごい有名やったらしいな。」
奥田「知らんの?」
吉村「俺知らんねん(笑)。ユースと高体連は全く別物というか、高体連もユースのことそんな知らんし、ユースも高体連のこと全く知らん。だから俺、選手権の決勝も見てなかったし、普通にラーメン食いに行ってた(笑)」
奥田「1日のラーメンぐらいこっちに捧げろよ!」
吉村「前橋育英の野口(現・中央大)っておったやん?俺の後輩やねん。」
奥田「えー!!」
吉村「ニュースみたら(野口が)点決めてうわって思って、見とけば良かったと思った。(奥田は)チア兄貴で有名やったらしいけど、全然知らんかった。練習とかきた時に、入部前にそうゆうやつ入るって聞いて、そんな人来るやって思ってた。入ってきたら学部も一緒やったし、見た目のまんまめっちゃ面白いし、存在するだけで面白い。とりあえず入部当初の印象は面白いやつって思ってた。」
奥田「俺から言わしたら褒め言葉やな。俺もあんまりユースのことを知らんけど、俺らの高校から同志社に来る人多かったからその中で誰が来るって言うのを聞いてた。まあ、怖い顔で大阪っぽい顔してるわって思ってて、話したら話したで大阪ってかんじの喋り方してるわって思った(笑)。最初の印象は怖いってゆうかおお、そうきたか~みたいな印象(笑)。けどプレーみたらこいつすごいわって思った。その当時まだ10人くらいしかおらんかったけど、その中では1つ抜けてるなってゆう印象はあった。」
そこからのお互いの印象の変化についてーー。
吉村「入部当初はただの面白いやつって思ってたけど、今はこう見えて結構真面目やし、去年もIリーグでキャプテンしてて、チームをまとめれる人、そうゆうところに副キャプテンを務める可能性できると思ったし、Aチームじゃなくても下から押し上げてくれるような存在なったかなと思います。」
奥田「俺は2つかな。1つは(吉村は)オラオラな感じやけど、実際めちゃくちゃ可愛い。(吉村は)結構繊細というか、こう見えて細かいところまで考えてる。印象に残っているのが、2人で歩いてる時に俺な、こんな顔やから後輩とか初めてあった時にめちゃくちゃ怖がられるねんけど、ほんまはもっと喋りたいねんって言ってたこと(笑)」
一同「(爆笑)」
奥田「もう犬ぐらい可愛いと思った(笑)。そうゆうエピソードのあるし、結構繊細やなって思う。2つ目は繊細やからこそ、チームのことを結構考えててそれを内に秘めているタイプ。本当に何人かにしか言わない。そうゆうところ案外あるから、もっと話してくれても良いのにとも思う。抱え込まんとってって。ギャップやね。」

にこやかな表情を見せる二人
新チームの雰囲気についてーー。
吉村「Aチームに関しては1部やし、みんな気合いというか多くの部員の中から試合に出るという責任感を持ってると思うし、競争もしっかりできているから、雰囲気はいいと思う。けど、時々練習中とか良くない雰囲気、例えば声が少なかったり。試合中はみんな言うけど練習中からそれをしていかないと、いざ本番できない時が出てくると思うので、やっぱり練習中の雰囲気は大事かなと思っている。そうゆう良くない雰囲気が時々あるからそうゆう波をもっと無くしていったらシーズン通していいパフォーマンス続けていけるのかなと思います。」
奥田「下のカテゴリーは上のカテゴリーに勝とうとか、Iリーグに向けて頑張ろうってゆう気持ちが3チームとも去年よりも早い段階で意識は芽生えてきたかなと思う。チームとしてはそうゆう意識は芽生えてきたけど、個人として見た時に去年よりは意識の高さはあるけど、まだまだカテゴリーが下になるにつれてちゃんと考えてサッカーできてるのか、なんでサッカーをやってるのかってまだちょっと思うこともある。それは表現してないだけかもしれないが、表現できてない子もまだいるから、そこはもう少し個人に焦点当ててアプローチできたらチームとしてもより良くなるかなとは思う。逆に良かったところで言うと、試合の時とか応援とかは去年よりもする人は増えたかなと思う。持続性のある応援がちょっと出来てきて、このまえも試合負けてしまったけど(関西学生サッカーリーグ1部前期第1節vs体大戦0-4)、その試合後に話していたのはチームが勝つ為にはどっかで変えていかないといけない。今までと違った点の1つとしてやっぱり応援が今までよりも良くすれば、そこからなんかが変わるかもしらんってゆうのはある。」
吉村「結構(試合中に応援を)聞くし。」
奥田「こいつすごい聞くんです。一昨年とか去年も(吉村のポジションが)サイドバックやから前半か後半のどちらかは(応援団から)1番遠いところにいるのに、試合後あの応援なに!とか(奥田)聖也めっちゃ喋るやんって言ってくる。」
吉村「聖也うるさいから(笑)」
奥田「試合中俺がゆづる!頑張れ!ってプレーが止まらない間は言い続けてて、でもプレー止まってないから返事を返すわけでもないねんけど、その時に俺が一緒にいる応援の子達にあいつは(返事を)返さんけど、ほんまは1番聞いてるからなって(笑)」
吉村「試合後にお前、また言ってたなってなる。応援結構聞こえてるから選手はたぶん(士気が)上がっている。頑張ろうって思えてると思う。」
奥田「応援は形じゃないからわからんもんやけどさ、結果に繋がるもんやと思ってる。この前、センターバックの村上(スポ4)が試合後に最後らへん応援してくれたから頑張れたわって直接言ってくれたり、ユング(金・商4)と啓太(杉原・スポ4)とか結構個人LINEしてくれる。そうゆうのはチームとして一体感あって良い。」
幹部決めの経緯についてーー。
奥田「これは話し合いかな。」
吉村「副キャプテンは中々決まらへんかったかな。キャプテンは俺がやるって言って、周りもみんな俺を推してくれた。」
奥田「キャプテンは最初から立候補で決めるって言ってた。」
吉村「A,B,C,Dのカテゴリーで誰が良いかを出して決まったってかんじ。」
奥田「副キャプテンは推薦の方がいいかなってなったけど、副キャプテンは結構難しかった。俺らの代良い代やから。」
吉村「誰でも良いわけではないけど、誰でもやってくれそうやったし。」
奥田「だからチームの方針はキャプテン、副キャプテンが決まって幹部も決定して、幹部の役割ってゆうのはもちろんあるけど、チームとしては4年生全員で、特に4年生は幹部としての意識を持ってやれる人材が多いからこそ、問題が出たとしても幹部だけじゃなくて1回学年で話をするってチームに今年はしていこうってなった。」
今年の注目株についてーー。
奥田「こいつ(吉村)とかはもうちょっと抜けてるから当然注目はするし、ここ最近すごい思うのはユングと絋平(川本・心理4)とかは調子上がっとるなと思う。特にユングとかはちゃんと点決めてる。若い選手で言うと、(星稜高校の)直属の後輩なるけど、センターバックの敷田(社1)とか見てても良い意味で1年生らしくないプレーできるなと思う。去年はセンターバックみんな4年生やったしみんなおらんくなって、正直観る側からしてもちょっと不安要素あったけど、センターバックは今からもっと良くなる可能性はあるかな。」
吉村「もちろんティモ(白岡・商4)にはどんどん止めて欲しいし、その能力があるから。副キャプテンとしても後ろから支えてくれるやろうし。あとはそら(竹田・商3)も。もうちょっと大人になってくれたら笑。確実に次チームを引っ張るやろうから。あいつは能力あるし、ヘディングとかも強いし、今年も来年も点取ってくれたら絶対チームにも貢献できると思うし、何でも自分でしようとするんじゃなくて
あとは、優太(中野・商2)に今シーズン中に帰ってきて欲しい。最初は全然ボール出さへんやんって思ってたけど、4バックに変わってから前2人になってすごい気を使ってくれるなと思ってた。気がきく選手。いなくなったのは残念やけど、しっかりカバー出来るようにしたい。ユングも去年よりだいぶ調子上げてるし、これ以上あいつを褒めると調子乗るから褒めへん(笑)。」
吉村「あとは杉原次第やけどな。」
奥田「俺は本当は一番あいつに頑張ってほしい。」
吉村「俺も一番頑張ってほしいけど、あいつあかん時はほんまにあかんから。」
奥田「昔からそうなんよ。波があるけど、昔に比べたら確実にゆるい波になってる。俺的には自信持ってやればできると思うねんけど、技術もあるし。」
吉村「一番上手いし。」
奥田「注目で言ったらさっきの3人で、期待で言ったら啓太(杉原)やな。下の学年には頑張ってほしいね。」
最高学年の立場から見て下の学年についてーー。
一同「わいわいしてる(笑)。」
吉村「俺らが2回生のときもこんなんやったな。楽しいそう(笑)。」
今シーズンの目標についてーー。
吉村「チーム目標は残留。ここ最近1部、2部を行き来していてその流れを止めて来年再来年にはインカレ出場とか優勝を目標にできるチームを作っていきたいと言う理由で残留に決めたけど、俺は正直それがノルマやと思ってます。」
奥田「目標は到達すれば変えたらいいだけやし。」
吉村「個人的にはインカレ出場したいと思ってるし、それをできるメンバーが揃ってると思うから。とりあえずしっかり残留を決めたい。」
奥田「その通りやし、実際今までそれができへんかったからこれを目標にしてるし、最低ラインといえば最低ライン。そこは確実に叶えようってゆうのが俺らの中で1つあるから、そこがいけると思ったら俺らは狙いに行きたいし、もう一個のチーム目標としてはIリーグ全国出場もある。
同志社サッカー部はどのカテゴリーも大会があるし、そういった意味でやっぱり大事にしとる大会でもあるから全国大会と言うのは今までできひんかったぶん叶えて行きたいし、どのカテゴリーにも叶えられるチャンスは確実にあるからかなえるべきやと思う。」
個人としての目標ーー。
奥田「サッカー面で言ったら試合に出て、選手としてチームに貢献したいとはずっと思ってる。今まで試合に出ても半分ぐらいであとは途中出るか出やんかやったし、やっぱりほとんどの試合をスタメンで出れる、そして貢献するのはプレイヤーとしては大事かな。それ以外で言ったら、副キャプテンをやってる以上自分が与えられている立ち位置や、役割って言うのは他の人らとは違うところやなって感じている。チームが良くなるために考えた時に、俺は下の意見聞いてちゃんとボトムアップして行きたいと思うからやっぱ160近くいれば悩みや良い意見も160人分くらいあるから、今まで聞けんかったこととかもあるからそれをなるべく吸い上げたい。今で言ったらファミリー制度をやってるけど、色々悩みとか聞いてるし、そうゆう感じでももっといろんな意見を吸い上げたい。」
吉村「この大学に入ってきた理由ではないけど、同志社を強くしようと思って入ってきてもう4年目なんで、毎年試合には出てきたけど今年は左腕に(キャプテンマーク)を巻いてるし、重みが違うし、何かをこのチームに残してから卒業しないといけないなと思ってる。去年も自分に責任背負わせて、そのおかげで4ゴール10アシストってゆう結果でチームに貢献できたと思うし、今年もそれを継続して、しっかり自分のサッカーに対する情熱を後輩たちにわかってほしいし、良い年、良い代やったなと思われるように結果を出して行きたいです。」
奥田「今まで良いチームで終わってたから結果は出していきたいね。良いチームであることは良いことやけど、実際悔しい気持ちもあった。結果出して行きたい、どのカテゴリーも。特にAは関西リーグで出して行きたいね。」
吉村「俺がどっちかと言うとプレー面で引っ張る人やから、妥協は絶対しいひんし、ゆづるさんあんな頑張ってるから、頑張らなって思ってもらえるぐらいの人になりたいと思います。」
奥田「おお~!成長したんじゃない??(笑)。嬉しなったわ!」
昨季2部Aで優勝を果たし、2季ぶりに1部の舞台に戦いの場を移した同志社サッカー部は「1部残留」を目指して走り出した。これまで超えることの出来なかった壁を乗り越える為、チーム一丸となって戦いに臨む。(聞き手 岡本真子 藤田友樹 久保孝太)

◯プロフィール
▶︎写真左
吉村弦(スポーツ健康科学部4年/ 173㌢69㌕/ガンバ大阪ユース)
同志社不動のサイドバック。昨季は4ゴール10アシストでチームに貢献。
今年は同志社の大黒柱としてチームをけん引する。
▶︎写真右
奥田聖也(スポーツ健康科学部4年/166㌢63㌕/星稜高校)
圧倒的な存在感でチームを鼓舞する副将。星稜高校時代は「チア兄貴」として高校サッカー界で一躍、時の人となる。昨季はIリ ーグでキャプテンも務めた。