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ヒューマンヒストリー : 航空部
ヒューマンヒストリー谷壮大「空を飛ぶということ」

屈伸をして、勢いよくジャンプをしても、私たちは空を飛ぶことはできない。それだけ空を飛ぶことは特別で、目の前にはなく、簡単なことではない。空を飛ぶということが何なのか、私にはわからない。


空を飛ぶグライダー


そんな特別なことをスポーツとして取り組む学生たちがいる。同志社大学航空部だ。主将である谷壮大(法3)選手は、ほとんどの航空部員がそうであるように、競技を始めたのは大学に入学してから。今まで触れることもなかったグライダーに乗ることになったのは、大学入学当初に航空機が大好きな友人の影響を受けたからだった。


「いろんなことをやってみなさい。」そう親に言われ続けていたこともあり、今までやったことのないことを大学ではやりたいと考えていた。いろんな人との出会いや経験が自分の考え方を作り、人生を豊かにする。そう考える谷にとって航空部という場所はぴったりとはまっていくことになる。

航空部の選手たちは、グライダーに乗ることをスポーツとしている。ただ、この競技は男女による差がうまれないことからもわかるように、身体的な鍛錬は必要としていない。ただ、相手の勝負とのために、自分のために、戦うことがスポーツであるとするならば、彼らは何と戦っているのであろうか。


昼食を取る谷。部員とのコミュニケーションを取りながらお弁当を食べる。


「大会では相手、その前に自分と戦っている。」そう谷は話してくれた。一見普通のことのように聞こえるが、その重さは他の競技とは違う。操縦席に座るのは自分一人。隣でともに走る仲間もいなければ、ボールをパスしてくれる仲間だっていない。大会で空を飛ぶときはいつもひとり。そんな孤独感との戦いがある。それだけではなく、自分の舵に責任を持つという緊張感もある。事故により落ちてしまえば、自分の競技生命だけでなく、自分で自分の命さえも奪う。損害や他人に危害を加えてしまうことだってあるかもしれない。そんな「責任」を持ちながら、選手たちは操縦桿を握っている。

彼らが責任を持つときは、空を飛ぶときだけではない。飛行中の航空部無線の管理は学生が自ら行い、機体の管理も自分たちで行なっている。競技場に大きな機体を運ぶ車の運転もしている。そのひとつひとつの行動に、責任を持ち日々の練習を行っているのだ。


飛行中に自分との戦い、責任が求められる航空部。その一方で、「空を飛ぶということは一人で出来ることではない。」そう谷は何度も繰り返す。普段から練習場として使っている木曽川滑空場も、元から空を飛ぶことの出来る場所であったわけではない。いくつかの大学の学生たちが、とうの昔に土地を開墾するところから始めた。役所への許可、漁師の方へのお願いなどを繰り返し行い、地域の方々への協力もあり、滑空場を開くことができたという。現在も、大学OBの方が教官を務めてくださったり、大学間で機体を貸し出したりと、多くの人の協力が重なり今日の航空部がある。谷はこう話してくれた。「たくさんの人の協力があり、僕の1回の滑空がある。」


1回の飛行の中に、自分との戦いや様々な人が積み重ねてきた思いがある。正直、「怖い」と思ってしまう自分はいないのだろうか。なぜそこまでの思いの上で、彼らは飛び続けるのだろうか。

「純粋に飛ぶのが楽しい。それがいつも根底にはある。」谷はいつもそう思いながら空へ向かっているという。もちろん楽しいだけでは続けられないこともある。実際に「楽しい」と思っただけで入部した部員が、辞めていくこともよくあるという。ただそれ以上に感じられる楽しさを手にできれば、空へ向かうことはやめられない。ひとりで空へ行き、ひとりで帰って来ることへの達成感。自分ひとりで機体を操縦し、思った通りに動かすことの嬉しさ。空を飛んだことのあるものにしかわからない楽しさがそこにはある。私たちが知らない「空を飛ぶ」というスポーツがそこにはあるのだ。(宮ノ原幸佑)


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