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ヒューマンヒストリー : ソフトテニス部
ヒューマンヒストリー 新子徹「支えてくれるもの」

主将としてチームを関西学生リーグ春秋連覇に導いた新子(スポ4)。プレースキルの高さだけでなく粘りのテニスを持ち味にし、明るく真面目な人柄でチームをまとめ上げてきた。そんな彼を支えていたのは高校時代に経験したたくさんの悔しさと頂点からの景色、そしてチームの存在の大きさだった。


最後のインカレに全力で挑み、ガッツポーズをみせる新子


新子の出身高校は強豪高田商業高校だ。歴代優勝最多校だった。彼が高校1年生の時、当時の3年生の代は「最強の代」と言われていた。目指すは全国1位のみ。優勝以外に納得のいく結果は無かった。しかし、まさかのインターハイ2位。選手たち、応援、保護者みんなが悔し涙を流した。決勝戦で負けることなど想像していなかった。


団体戦レギュラーメンバー6人のうち4人が3年生だった。当時の3年生は実力が高いだけでなくチーム作りも素晴らしかった。インターハイの次に控えていた国体では屈辱を晴らしたい。チーム全員が全国制覇という目標に向かって自ら練習に励み、レギュラーメンバーを支えていた。本来ならばインターハイで引退を迎えるレギュラー以外の3年生も全員が毎日練習に参加した。チームが1つになっていた。「自分はこんなすごいチームにいるんだ」。この時の「勝ち」に対する熱い思い、姿勢は、新子の目に焼き付いていた。そしてチームは見事国体優勝を果たした。優勝の瞬間を見届けることはできなかったが、帰りのバスから降りてくるメンバーを部員全員で出迎えた。念願の全国制覇に、今度は嬉し涙を流した。


高校3年生になり新子が主将を務めることになった。先輩たちとは逆に「最弱の代」と言われていた。春の選抜大会ではまさかのベスト8止まり。全国規模の大会なら1回戦敗退もあり得たというほどだ。しかし「勝ち」への執着心はしっかりと受け継がれていた。


目標はやはり全国優勝。弱いと言われていても目標は下げたくなかった。しかし、インハイ前に主将である新子がイップスに陥った。「これはちょっとやばいと思った」。その次の日から新子は監督とマンツーマンでの朝練を始めた。他の部員が来る1時間前にコートに向かい、ひたすらラケットを振り、球を打ち続けた。4時半に起床し、1日中テニスのことばかり考えていた。そして1日の終わりにはテニスノートを作り、その日にどんな練習を行ったのか、どんなことを意識したかなど記すのに1時間ほどを費やした。毎日欠かさず書き込む日々を2か月間過ごした。睡眠時間も削り優勝だけを見つめていた。


そしてついにインターハイの舞台に立った。1回戦敗退もあり得ると言われたチームが勝利を重ねていった。選抜ではベスト8のチームが準々決勝も突破。決勝戦まで上り詰めた。しかし、新子は調子を完全に取り戻していたわけではなかった。決勝戦の前、監督が「2か月間のテニスノートを見返してこい」と言ってくれた。今までの努力の証であるテニスノートを見て、涙がこぼれそうになった。

結果は、優勝。新子ペアが団体優勝を決める白星を挙げた。それまでも先輩の負けを見て泣き、国体優勝にも泣き、たくさんの涙と物語があった。しかし「最弱の代」と言われた自分たちの代が全国の頂点へと上り詰めた。言葉にならない感情が溢れ、今までにないほど大泣きした。


優勝を果たした春季リーグ戦でペアの古田(商4)とハイタッチする新子


新子が同志社で再び主将を務めあげたのは、彼の人を引き付ける魅力とこの経験から得た強さがあったからなのかもしれない。新子の作り上げたチームにはいつも笑顔が溢れていた。先輩も後輩もとても仲が良く、横のつながりもとても強かった。しかし、やるときにはやる。そんな素晴らしいチームだった。


今でもたまに見返すという当時のテニスノートは思い出として大切に保管されている。彼にとってそのテニスノートとそこに記された努力の証はテニスにとどまらず、人生の中でくじけそうになった時「まだやれる」と思わせてくれる大切な宝物に違いない。そしてまた彼を強くしてくれるだろう。(泉 美咲)


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