まだ少し冷たい春風が吹く中、軟式野球部の春季リーグは開幕した。現在5戦を終えはやくも折り返しとなった。「全戦全勝」を目標に掲げる同志社のリーグ途中成績は、5勝無敗。着実に全国への道を歩んでいる。昨シーズン、松井組は惜しくも全国進出を逃し苦汁を味わった。秋季リーグ戦では見事リーグ優勝を果たし西日本大会への出場を決めたが、やはり欲しいのは全国へとつながる春季リーグでの優勝。「去年の先輩たちの悔しい思いとか全部引き継いでいきたい(主将・平井)」。新主将、平井率いる28人の戦いが始まった。

試合前、円になり士気を上げる
投手陣の軸を任されたのは1年生から試合に出ている木崎(商3)。その経験の多さを生かし、迫力ある投球で試合のリズムを作っている。木崎といえばスピード。六大学の中でも一二を争う速さに他大学にも目をかけられている。だが今年はコントロールに重点を置き練習を行っている。実際に昨日行われた立命戦では四死球0とはやくも練習の成果が露わになった。「エースと言ってもらえるならチームの中心としてやっていかないと」。背番号1を背負う男の決意は固い。

エースを務める木崎
一方打撃陣は未だスタメンが固定されていない。3年生はもちろん、2年生の活躍選手も多く激しいスタメン争いの真っ只中だ。そして3年生で引退の軟式野球部だが今年は前主将・松井塁(商4)とエースを担っていた田川(商4)がチームに残り陰ながら支えている。この戦力の厚みをうまく生かした戦い方で攻撃により一層磨きをかける。

主将としてチームを引っ張る平井(商3)
いよいよリーグも後半戦へ突入する。「幹部としてみんなを全国に連れていきたい(平井)」。残り5試合、主将を筆頭に全国への道を猛進していく。(竹山麗奈)