同志社体操競技部の明確な指導者が不在である。そのような環境であるため、1人1人の自立面が育まれる。自分が成長できる環境に惹かれて入部を決めた2人のルーキーを紹介しよう。
新体操からは福井から来た中尾晶(スポ1)。インターハイ、国体にも出場した期待の新人だ。4月の関西インカレで早々にデビューを果たす。「初めての大学の大会でちょっと不安で緊張しました」と初めての環境に困惑の表情を示した。しかし、西日本インカレでは関西インカレの時の緊張を感じさせない演技を披露する。1年生で全日本インカレの切符を手にした。「初めての全日本インカレで最高の演技を見せられるようにしたい」と気合い十分で8月の大会へ挑む。

リボンの演技をする中尾
器械体操からは川崎美穂(商1)。小4から体操を始めた経験者だ。自立の他、楽しく、厳しくメリハリができる練習の雰囲気に惹かれ入部を決めた。6月の西日本インカレでデビューを果たし、同志社の女子団体のメンバーの中でトップの点数を叩き出した。しかし、「練習不足を実感した。もっと練習から本番を想定して、きちんと取り組まないといけない」と悔しさをあらわにした。目標は全日本インカレ出場。そのためにも日々、さらなる鍛錬をつんでいく。

床の演技をする川﨑
以上の2名を合わせた7名の新入生が加入した。自分で考えて行動する場を育む環境で競技はもちろん人間的にも成長するだろう。彼らの今後に期待がふくらむ(宇佐美義人)
○プロフィール○
中尾晶(なかお・あき)
福井県・丸岡高校出身。体操歴10年。スポーツ健康科学部1年。
川﨑美穂(かわさき・みほ)
兵庫県・市立尼崎高校出身。体操歴10年。商学部1年。