航空部には例年以上の11人もの新入生が加わった。春の主将セレクションで、主将の大倉(経3)はより多くの新入生を迎えたいと語っていた。その期待を上回る新入生を迎え、活気を増す航空部。新入グライダーパイロットたちは今日も練習に励んでいる。なかでも今回特筆するのは森美聖(理工1)だ。

出発準備完了のサムアップポーズをする森
高校時代には硬式テニスに所属していたが、大学では新たなことに挑戦したいという思いから航空部に入部。オリエンテーション期間に京田辺キャンパスに設置されていた航空機の体験搭乗に魅力を感じたそうだ。
また、航空部の仲の良さを絶賛。航空部の練習場所は空港や広地に限られているため、月に一度合宿を行い練習している。共に過ごす時間も長いため、調和のとれた部活の雰囲気も納得だ。

機体の組み方を教わる1年生
そんな彼女の目標は、「とにかく独り立ちすること」。航空部では機体を扱うだけでなく滑走路内を歩くことも多いため、危険を伴う場面も多い。そのため「親子制度」と呼ばれる上回生と新入生のペアを作り、活動を共にしている。一人で身動きを取れるようにするためには、6つの項目に合格しなければならない。森はどうにか早くこのテストに合格して独り立ちし、先輩の負担を減らしたいと語った。また、率先して部活のために行動していきたいという、一部員としての熱い胸中を明かした。
空飛ぶ自分を夢見て、蒼天に想いを馳せたルーキーたち。その夢を叶えるために、同輩や先輩がいることを学んだ。空ばかり見ていては何も始まらない。まずは目の前にある課題を1つずつ克服し、描いた青空へ近づいていく。彼らの描く空に期待だ。【小松夕夏】

○プロフィール
森美聖(もり・みさと)
理工学部化学システム創成工学科1年
同志社国際高校出身