今年も同志社空手道部の未来を担う新人が数多く仲間入りした。その中でも注目すべき選手は戸田耕史郎(商1)と和田拳使(文情1)だ。組手選手の新勢力として大きな期待がかかる。
左から和田(文情1)、戸田(商1)。
4月に行われた関西学生空手道個人選手権で-75㌕級に出場した戸田。惜しくも2回戦敗退に終わるが、試合中に力強いプレーで存在感を醸し出す。182㌢という高身長から繰り出される蹴りは勢いよく相手を圧倒させた。また翌月の西日本団体戦でもメンバーに選ばれ1回戦に姿を見せた。宮崎産業経営大相手に先制を許すも、勝負強さを見せ巻き返す。4-2と相手を圧勝し、チームに貢献した。闘志むき出しのプレーが特徴的で、試合中に見られる「吠える」戸田は迫力満載だ。
戸田の大学四年間を通しての目標は「個人で日本一を取る」こと。向上心に溢れ、常に高みを目指している。また同志社を選んだ理由は「日本一を目指せるチームがあると思ったから」だ。個人でも団体でもこの場所から日本の頂を掴んで欲しい。
攻撃を仕掛け吠える戸田
和田も負けてはいない。個人戦で-60㌕級に出場し、1年生ながらに2回戦を突破した。2回戦では相手に1点も許さずストレート勝ち。確かな実力をアピールする。試合中に見せるテンポの良い攻撃は、冷静かつ正確だ。
小学校3年生から空手を始め、そこから一途に向き合ってきた。和田にとって空手の魅力は「追求できるところ」。10年目の今年も徹底的に追求して自分の空手道を極めていく。尊敬する先輩として名前が挙がったのは主将である福本(商4)と飯嶋(商2)。組手のスタイルはもちろん人間性も憧れている。憧れの先輩たちに追いつくため、そしていつか超えるため、努力を欠かさない和田の成長が楽しみだ。力強い「拳」で勝利への道を切り開く。
蹴りを見せる和田
ここでの彼らの出会いは同志社にどのような化学変化をもたらすだろうか。次に待つのは9月の関西オープン。己の力を存分に振るうことのできる大会だ。今より更に成長した二人の強さを見せつけろ。同志社空手道部には一年生の成長が不可欠だ。進化を求める福本組に新たな風が吹く。(藤田彩花)
○プロフィール
戸田耕史郎(とだ・こうしろう)
学部:商学部1年。
出身校:京都外大西高等学校。
和田拳使(わだ・けんし)
学部:文化情報学部1年。
出身校:京都産業大学付属校等学校。