2部昇格へ
厳しい暑さを乗り越え、すっかり涼しさが感じられる今日。秋季リーグが開幕し、春の悔しさを晴らすべく、選手たちは闘志に燃えている。

試合前円陣を組む
昨季、入替戦で敗戦し3部へ降格。満足のいかない結果となった。さらに主将としてチームを支えた町支(政策4)が引退し、新体制となった。全勝優勝を掲げて挑んだが、3戦を終えすでに京都教育大に敗戦し目標達成が潰えた。しかし、2部昇格への望みがなくなったわけではない。
秋季リーグ、勝利のために欠かせない存在となっているのがエースである中江(スポ3)の存在だ。昨年からスタメンとして活躍。さらに今春からはエースとして重責を担っている。決して高身長ではないが、ここぞという時の一本でチームをけん引する。さらに主将・渡邊(文3)がイチオシなのが丈野(社2)だ。丈野は1年次から試合に出場し経験を積んでいる。思い切りのいいスパイクを相手コートにたたきつけるのが特徴だ。ただ、安定性に欠ける部分もある。丈野の開花がチームの勝利の鍵を握る。

喜ぶ中江(右)と丈野(左)
春リーグから活躍しているフレッシュな戦力からも目が離せない。アタッカーの中川(商1)はアタックをはじめ、サーブでもしっかりと狙いを定めている。劣勢な場面でも恐れず得点をもぎ取る姿に注目したい。セッター・今川(スポ1)は、丁寧なトス回しでアタッカー陣を操る。絶対的なエースがいない中、チームの要となるのはセッターの存在だ。相手ブロッカーを惑わす多彩な攻撃展開を期待したい。

春リーグで活躍を見せた中川
下級生が多くを占めるバレーボール部。チームを率いる渡邊は、下級生の意見を積極的に取り入れたり、試合中には声掛けを行いプレーしやすい雰囲気づくりを心掛けている。それでも、秋季リーグ戦ではメンタル面で課題が垣間見えた。一つのミスが致命傷となり連続失点になってしまっているのが現状だ。3部といえど実力は拮抗している。2部昇格のためには課題克服が必須だ。リーグは残すところ4戦で着実に勝ちを積み上げてほしい。【平野紗有里】