応援を通じて
白熱した戦いが続く中、勝利のために尽力する應援團。力強い音色に合わせる規律のあるエールと華やかなダンスは観客を魅了させるだけでなく、選手の大いなる力に変わる。
その中でも應援團の先頭に立って引っ張る指導部。
「いかに応援で人を圧倒できるか、自分の世界に引き込めるか。」(植垣・経4)
この一試合で腕が取れてもいいと、力いっぱい腕を振りぬき、全身全霊で応援に挑む。
「自分の心魂を後世に伝えるため、残りの2か月任務を全うしたい。」(保坂・商4)
自分たちの応援に満足せずさらなる高見を目指し、最善の応援をするため日々精進する。
これからも進化し続ける指導部には目が離せない。

指導部を率いる植垣、保坂
チアリーダー部は試合応援のみならず12月には全日本インカレを控えている。大きな声を出すことや、指先からつま先まで神経の行き届いた演技をすることを普段の試合応援から意識的に取り組んでる。それによって身に着けた彼女らの洗練されたダンスは人々を圧巻させる。
「部員全員が出場できるからこそ、切磋琢磨しお互いを高めあっている。絶対に悔いの残らない演技をしたい。」(松藤・法4)
応援団で培った能力を最大限生かした演技で有終の美を飾るに違いない。

試合応援時の松藤
吹奏楽部は野外で行う試合応援と打って変わり、定期演奏会が12月に行われる。試合応援では選手まで演奏が届くように音色の輪郭がはっきりとするように力強く吹く。音楽を使って観客や選手の気分をあげ、応援しやすい環境を作り出す役割を担っている。その一方で演奏会ではきれいな音色を室内中に響かせ、観客の心に溶け込む演奏を行う。
「今年で50回目となる定期演奏会では新しい試みを取り入れ、いつもとは違う雰囲気を味わうことができる。」(七原・理工4)
彼らにしか作り出せない唯一無二の演奏で観客を楽しませてくれるだろう。

応援歌を奏でる七原
どの部活もリーグ戦終盤を迎え、選手の士気も高まる。應援團は、同志社の勝利を願い総力を挙げ、選手の輝く笑顔を見るその日まで走り抜ける。
12月末に行われる111代應援團の最後の舞台となるアトムフェスティバル。
4回生にとっては應援團員としての集大成となるため、そこに懸ける思いは強い。
應援團の魂のこもった渾身のステージは胸を熱くする。
英姿颯爽とした應援團員をぜひこの目に収めてほしい。(中村真菜)