準硬式野球主将セレクション 2020年を語る
佐藤大晟×小川颯×寺田大歩
「ラストシーズンやる気充分」

左から小川、佐藤、下須﨑(文情3)、寺田、竹内
――まずは大晟さんのほうから他己紹介をお願いします。
佐藤大晟「この2人はリーグ戦のキーマンになると思うので、選びました。まず小川くんはピッチャーです(笑い)。練習に対しても真剣に取り組んでいる姿勢も評価できると思うので。冬を越えてピッチングも良くなってきたと思いますし、これから春リーグを迎えるにあたって不可欠な選手になると思ってます。大歩は、試合に出るべき選手ではあるんですけど…。まあもうちょっと頑張ってほしいんで期待を込めて(笑い)」
寺田大歩「ちょけてるやん(笑い)」
大晟「全然練習してないとかではないんですけど、もっとやってほしいんで、期待を込めてって感じですね」
――逆に2人から見た大晟さんはどんな人ですか
小川颯「頼れるキャプテン」
――何か頼れるエピソードとかありますか
小川「…」
大晟・寺田「無いやん(笑い)」
小川「いや、ありますよ。ありますあります。ありすぎてどれにしよっかなーって悩んでます」
大晟「じゃあ寺田くんから」
寺田「大晟は学校でも結構会いますし、ぼくはご飯も食べたりもしてます。まあグラウンドではすごいしっかりしてるんですけど、プライベートとかはちょっと…(笑い)。チャラいとかじゃなくて、人間らしいところがあるので」
大晟「人間やからな(笑い)」
――大晟さんは授業もしっかり出席してノートをとってると聞いたことがあります
大晟「まだ単位落としたことないです」
寺田「ぼくもフル単です」
大晟・小川「うそつけ!」
寺田「毎年10ほど」
――毎年ですか
寺田「10ずつです。まだ全然大丈夫。余裕です」

今季は走攻守だけでなく単位もバランスよくとりたい寺田
小川「ぼくが1回生のときに彼(寺田)に準硬式野球部に誘ってもらったんですけど、なんとそれを断りました(笑い)」
寺田「(小川は)最初硬式野球部に入部してたんですけど、2週間で寮から脱獄しました(笑い)」
小川「嫌やこんなこと書かれたくない!」
寺田「朝の5時にチャリで京田辺の寮から今出川まで逃げてます(笑い)」
――硬式は辛かったですか
小川「いやもう無理やと思って」
大晟「ぼくも準硬式野球部に誘ったんですけど、『俺は勉強するんや!』って(笑い)。ほんなら全然勉強もせずに(笑い)」
――もともとお2人(大晟・小川)は仲良かったんですか
大晟「これがめっちゃおもろいんですよ(笑い)。ぼくが友達と2人で大学おったらいきなり小川がこっち来て、『すみません、友達になってください』って(笑い)」
小川「そんな感じでしたね」
大晟「で仲良くなって準硬誘ったら断られました(笑い)」
――じゃあ入部したのは2回生のときから
小川「そうですね。大晟にはちょっと申し訳ない気持ちがあります」
――硬式退部後にはなにもしてなかった
小川「なんもやってなかったです。バイトしかしてなかったです」
寺田「土日に宇治でおじさん野球みたいなんやってたやん」
小川「それも12月くらいなんで全然(笑い)。それも2か月くらいで辞めました」

豪快なフォームが特徴的な小川
――そこからどういう経緯で準硬へ
寺田「角(スポ3)とぼくがもともと小川と仲良かったので、2人で今出川のラーメン屋で1時間口説いたら入部しました」
大晟「おれ4日位口説いたのにな」
――ラーメン屋の1時間の方が濃かった
寺田「濃かったですね」
小川「まあどういうキャプテンかって言ったら頼れるキャプテンですね」
寺田「尊敬してます。尊敬してます」
小川「チームにもいろいろ大変な問題とかあるんですけど、チームを何とかまとめようとするというか。どんなやつでも親身に。真剣に向き合っているのがすごいなと思います」
――大晟さんはいままでの小中高のキャプテンよりもすごい
小川「そうですね」
寺田「比にならないです」
小川「ナンバーワンです」
大晟「うそつけ(笑い)」
寺田「就活で尊敬する人だれですかって質問は大晟って答えてます」
大晟「これうそです。こいつ就活でぼくを悪者にして自分を生かしてるんですよ(笑い)」
――キャプテンが酷いみたいな
寺田「大晟を悪者にして自分を良く見せてます(笑い)」

鼓舞する佐藤
――部と就活との両立は
大晟「こいつ(寺田)と鈴木悠人くん(政策3)は1日で合宿抜けてました。まあでも人生を変える分岐点ですし、しょうがないです。両立というか、両方頑張れるのが一番だと思うので、就活頑張る日は就活、練習の日は練習みたいにメリハリを大切にしていけばなんとかうまくはいくんじゃいないかなと思ってます」
――順調ですか
寺田「全然まだまだです(笑い)」
――同期でそういう話とかは結構されるんですか
大晟「私生活じゃないですけど、練習じゃない時とかはずっとその話ですねえ。みんなそれでもちきりです」
――私生活は割と一緒
大晟「この2人(小川・寺田)は学科も同じで下宿なんで多いんじゃないですか」
寺田「授業とかもずっと一緒に受けてます」
――今出川でよく行く場所とかありますか
寺田「ラーメンくらい?」
小川「松乃屋とかも」
寺田「一乗寺の方にはよくチャリで行きますね」
――それぞれのすごいところとかありますか
大晟「小川は毎朝走ってるっていう話をよく聞くので、そういう人が見えないところで努力できるのはすごいと思います」
――下宿の周りを
小川「そうですね。10㌔くらい走ってます」
――始めたきっかけとかありますか
小川「準硬入ってから、グラウンドでトレーニングしてたら時間ももったいないし、できるだけ投げたいと思って。夜はバイトしたかったのでそうなったら朝しかないかなってなりました」
――結構朝は強い方
小川「今はウエイトトレーニングとかもしてるんで、それも含めたら5時くらいですね」
寺田「おじいちゃん(笑い)」
大晟「大歩のすごいところは、めっちゃチャランポランなキャラなんですけど、根は真面目というか。意外にチームに対して責任感が強いのが頼れるところです。だからこそリーグ戦も信頼して使えてました。まあもうちょっと根にあるまじめさとかを練習で出してくれたらいいかなって思ったりもするんですけど、このチャランポランなところも大歩の良さだと思うので」
――チャランポランすぎて困ったこととかありますか
大晟「よくしゃべるんですよ。アップとかしてて、『本当にしてる?』とか思うこともありますけど」
通りすがりの竹内(商3)「(笑い)とか(一同笑い)も載るからしっかり笑っとけよ!」
一同「(笑い)」

ムードメーカーとしてチームを盛り立てる竹内
――2人だけが知ってる大晟さんの内面とかありますか
小川「準硬とか関係なくたぶん一番初めに大晟と友達になったのはぼくです」
寺田「最初だけやん(笑い)」
――なんで仲良くなろうと思ったんですか
小川「そこにいたからです(笑い)。それも含めて縁です」
寺田「大晟の彼女のこととかですかね(笑い)。深いところまで」
大晟「なんか大歩には言えるんですよね」
――割と相談とかされるタイプ
寺田「いや、そんな頼りにされるタイプではないですけど、接しやすいから話してもらえるんですかね(笑い)」

佐藤はプライベートでも人望が厚い
――鹿児島合宿の手応え
小川「言うてぼくも途中からなんですよ(笑い)。で参加初日に大晟くんに頭にボールぶつけられて…」
寺田「え、そうなん?(笑い)」
小川「硬球やしほんまにやばかった」
大晟「焦った」
小川「まあよく走ったんで、後々結果がついてくるんじゃないかなと思ってます」
――今までの準硬で1番練習厳しい
寺田「練習メニューとかは結構厳しいし、決まりをまもることに関しても厳しいですね」
――新しいルールとかありますか
寺田「遅刻とかの罰金が増額されました。ずっと3000円だったんですけど、5000円に増えました(笑い)」
――部費に
大晟「部費に徴収されます」
寺田「ワンチャンマネージャーのポケットマネーです(笑い)」
一同「(笑い)」
寺田「ぼくはそうにらんでます」
――結構溜まってますか
大晟「詳しくはわからないです。でも去年とかはすごく遅刻多かったんですけど、今年はだいぶ少なくなってます。金額が上がったからではないと思うんですけど、みんなで協力してくれてるので、よかったなと思います」
小川「練習最後の素振りとか」
大晟「基礎できないと応用はできないと思っているので、素振りとか基本的なことは大切にしてます。野球以外も身の回りのこととか大切にしていこうっていうのは今までの代とは違ってやってることかなと思います」

5日間鹿児島県で合宿を行った(画像は部員提供)
――最後に今シーズンの目標をお願いします
寺田「野球人生最後のリーグ戦になると思うので、集大成、有終の美で飾れるように、チームに貢献するようなプレーができるように頑張りたいと思います」
小川「ぼくもどれだけ貢献できるかわからないですけど、大晟も日本一に強い思いを持ってやってるので、その力にちょっとでもなれたらなと思います」
大晟「最後なんで、悔いのないようにすることと、日本一に向けてもっとレベルアップするくらいの意識をもって全員で喜べる1勝を目指してみんなでやっていきたいと思います」
〇プロフィール

中央・佐藤大晟(社会学部3年/熊本県・九州学院高校出身)
今年度主将を務める。ポジションは遊撃手。
左・小川颯(社会学部3年/愛知県・中部大学春日丘高校出身)
昨秋リーグ戦初登板を果たした。ポジションは投手。
右・寺田大歩(社会学部3年/埼玉県・春日部共栄高校出身)
ポジションは外野手。社会学部3年。