男子バスケットボール部主将セレクション 2020年を語る
万久里光司ジョエル×山崎蒔志
「インカレ出場への思い」

左から山崎、万久里
聞き手「緊張せずに楽しく話していただけたら・・。」
万久里「緊張してへんやろ?」
山崎「めっちゃ緊張してます(笑)」
一同 (笑)
ーー他己紹介をお願いします。
山崎「万久里さんは、バスケの時はキャプテンというのもあって、自分のトレーニングをストイックにやりながら、常に周りを見ていて。キャプテンなので色々言わないといけないんですけど、いとわず全うしている感じです。試合の時は外からの3Pも高確率で決めてくるし、ドライブも相手の隙をついてるんで、チームの主としてプレーしてる感じですかね。」
聞き手「普段はどうですか?」
山崎「普段は・・思いつかないっすね(笑)」
一同 (笑)
山崎「練習終わってからも自主練を誰よりもやってるし。練習中は厳しく言うけど、練習が終わって着替えてる時とかはみんなに声かけたりしてくれます。」
万久里「山崎は、バスケの面では、僕も加賀美さん(HC)も思ってるんですけど、僕の1年生の時と似てるんですよ。スピードないんですよ、僕もなくて(笑)で、体格はちょっと山崎の方がでかいけど、やらないといけないことが似ていて。ルーズボールとか球際も強いから、今シーズンは一番期待している人物かなと思います。去年はリーグの2周目にちょっと出てて、今年はもっとプレータイムを延ばしてもらわないとチームは困るんじゃないかなって。オールラウンドに活躍して欲しいです。」
「普段は・・そうやな、難しいな(笑)意外とふざけてくる、僕に対して結構失礼なことも言ってくるのでちょっとナメてます(笑)急にちょっと僕のこといじってきたり、まあそれぐらいの方がいいけど(笑)同期はずっと細井とおるよな?」
山崎「そうっすか?(笑)」
万久里「なんかずっと細井と勉強してたやん。」
山崎「勉強は学部一緒だからで、練習前とかずっと1on1やったりして(笑)」
万久里「そうやそうや、練習終わってからもずっと1on1やってて2年生元気やなって思う(笑)そんな1on1して楽しいんかなって(笑)」
一同 (笑)
山崎「細井は上手いから、負けたくないんっすよね。」
万久里「そう!バスケのことに追加で、山崎とマッチアップするの嫌なんです。うっとしいから(笑)」
一同 (笑)
万久里「ディフェンスの手の使い方が上手いんです。まだまだ足は遅いけど、それだけが短所で。」
山崎「全体的に動きが遅いです。」
万久里「足とシュートが遅い、けどそれだけを直せば、手の使い方とか球際が強いからやってて、めんどくさいプレーヤーです。」
聞き手「チームにいたら心強いですね。」
万久里「そうですね。今ディフェンスできるとしたら、僕、山崎、福島ぐらいで。去年僕が相手のエースプレーヤーについてて、やっぱり代わりがいなくて。インカレに出た時はいてたんですよ、僕とあとめっちゃディフェンス上手い人が2人いたから、3人で誰かをつくみたいな。けど去年はそれができなかったから、そこでエースプレーヤーを守りきれずに20点以上取られてたことがあって、今年は交代になった時に山崎がつけたらベストやなって思います。」
ーー山崎さんを選んだ理由はなんですか?
万久里「パッと思い浮かんだのが、藤田、丸山、山崎で。二人はある程度試合出てるので。山崎はこれからもっと試合に出るべき人物なので選びました。」
ーー主将になった経緯を教えてください。
万久里「正直流れですね。」
山崎「全体的に万久里さんしかいないっしょって感じでした。」
万久里「やる人がおらんし、加賀美さんも勝手に万久里・・って感じで。1、2年生の時からずっと決まってた感じですね。」
山崎「まあ、当然万久里さんだなって思いました。」
万久里「ほんとに僕以外にやる人がいないだけ!」
一同 (笑)
山崎「田邊さんとかともよく話したり、3年生の時から言ったりもしてたから適任かなって思います。」

対談の様子
ーー新チームになっていかがですか?
万久里「しんどい練習に対して文句言うけど!文句言うけど、意外とちゃんとやるやんっていうのが正直な感想ですかね。メニューは加賀美さんが考えてて、けど、今はトレーニングの時期やからこういうことしよかとか話し合いもしながら。ランメニューとか結構入れるんですけど。一番僕が走れるんですよ(笑)だから僕が結構きつかったら減らしてもらったりして。けど、基本の軸は加賀美さんですね。」
聞き手「新チームに不足してると感じる部分はどこですか?」
万久里「やっぱりインサイドですね。外回りはほとんどメンバーは変わらないし、むしろプラスで福島も帰ってきて。外回りは去年から長崎、北方、藤田、万久里で固まってきてるし、あと山崎とか細井、東が入ってきたらだいぶ良い感じになってくるんじゃないですかね。他のチームと比べて圧倒的に薄いのはインサイド。実際に高嶋と丸山しかいなくて、その二人もガチガチに試合出てたわけじゃないので。きつくなってくるから、僕とか山崎がインサイドも考えないといけないかなと思ってます。インサイドをうまく使うやり方とか、外回りがしっかりしてるから外周りで展開を早くしてディフェンスからブレイクをどんどん出して得点数を出すっていう方針に今のチームはしてます。」
聞き手「新入生でインサイドでプレーできる選手は入ってきそうですか?」
万久里「めちゃくちゃでかい子は入ってこないみたい・・あ、でも一人190cmぐらいの子がくる。結構外回りが多いみたいやから、今のところはあんまりインサイドに期待はしていないかな。」
ーー同志社の強みは何ですか?
万久里「ないよなぁ、それが(笑)」
一同 (笑)
山崎「この前ミーティングした時に話したのが、ディフェンスを頑張ってそこから早い展開で速攻なりアーリーオフェンスで去年は全然点が伸びなかった部分があるけど、今年はそれを早くして点を増やそうってなって。新入生も入るし外周りが強くなることもあるので、どんどん交代して40分間フルで激しいディフェンスをして早い展開に持っていけるようにすると決めました。」
万久里「同志社ってどうしてもこれと言った強みがなくて。天理だとハーフバスケが強いし、近大だと高さがあるし、京産だとなんでもしっかりやってくるし、大体大だとスピード感速いしみたいな。僕たちはそれが全くなくて、なんか全部まあまあやなって、それは1年生の時から。一昨年はまあまあが結構できて、その時の4年生もみんな上手やったからインカレにうまく行けて。今年は強みがなかった分、一人一人のマンツーマンディフェンスを上げて作ろうとしてます。得点数の平均が一昨年の70点に比べて、去年は62.8点で約8点ぐらい落ちてるんですよ。失点も10点ぐらい増えてて、そらべべ争いやなって話なので。逆にそれを改善できたら4、5位と戦えるので、オフェンスは70点以上、ディフェンスは失点60点ぐらいで勝てればいいぐらいですね。」
ーー今後のチームの目標を教えてください。
万久里「インカレ出場で。やっぱりね、インカレ出たら変わるんですよ世界が。モチベーションもすごい上がったし、それを2年生の時に体感できたから。ミーティングでも話したんですけど、2.3年生も新入生もまだ知らないんで、それを知ってもらいたい。それが来年、再来年に繋がってくるし。正直厳しいと思うし、周りからも同志社絶対弱いって言われてるけど、それを何としてでも5位以内に持っていけるようにしたいですね・・で、よろしいですか?」
一同 (笑)
山崎「いや、めっちゃ出たいです本当に。出たいのは出たいけど、実力が・・っていう部分があってみんなもインカレは厳しいかなっていう雰囲気にはなってるんです。けど、この前みんなで話してインカレ出場って決めたから、それだけの努力してなんとしても出れるようにしたいです。」
ーーチームでどういった活躍をしたいですか?
山崎「基礎がないと活躍できないと思ってて。去年リーグ戦にちょっと出て、練習の時のフィジカルと他のチームとやった時のフィジカルが全然違って、関西と関東でもフィジカルのレベルが全然違うって聞いてるんで、誰が相手でも自分からぶつかっていくぐらいの体の強さをつけて、なおかつ、シュート力とかドライブとかディフェンスとか誰でもできるようなことを一生懸命やっていきたいです。」
万久里「去年は、変に気負いすぎて、責任感を4年生よりも持ちすぎて、チームを勝たせることばかりを考えてて。だからみんなに厳しいことも言い過ぎて、それが去年の反省点で。去年学んだから今年はキャプテンやけど、あんまり気負い過ぎずに、チームのこと大事やけど、自分のことをちょっと考えてもいいかなと思ってます。自分がベストのパフォーマンスを出せるように、3Pの精度を上げて得点力を増やして平均20点取れるようにして、かつ、チームに喝を入れていきたいです。」
昨年は、勝ちたい思いとは裏腹に涙をのむ試合が続いた。田邊(前主将)の代が引退した今抱えているのはインサイド不足という新たな課題。チーム全員でその穴を補い合わなければインカレ出場はより遠いものになるだろう。雪辱を果たすべく、万久里率いる新チームの戦いが始まる。(藤原和奏、片渕千尋)
◯プロフィール

主将・万久里光司ジョエル(まくりこうじじょえる/政策学部4年/185㌢/大阪桐蔭高校)

山崎蒔志(やまさきまきし/法学部2年/182㌢/大分県立舞鶴高等学校)