山岳部主将セレクション 2020年を語る
田口蒼馬×佐川英隆×スリングスター・アンダース
「自由に高みを目指して」

左から佐川、田口、アンダース
ーーー他己紹介をお願いします
田口→佐川
田口「彼は1回生のうちは部活に所属してなかったのですが、2回生の最初からこの部活に来ることになりました。途中から入ったんですが、他の部員よりもわりとモチベーションが高くて、クライミングも縦走(一般的には山頂に立ったあと下山せずそのまま次の山へ向かう登山の方法)も着々と力をつけてます!
性格は見た通り大人しくて(笑)、僕と二人で山に行く時に(僕の)暴走しがちな部分を止めてくれるストッパーなので、山の安全において必要ですね。あと割と毒舌です!はっきり言ってくれるところもありがたいです」
佐川(笑)
佐川→アンダース
佐川「クライミングがめっちゃ上手くて僕らより全然」
田口「せやな!ノルウェーでもクライミングやってはったので。」
佐川「性格は割と話してて辛辣やなあって。ブラックジョークがあったり笑」
アンダース「違うよ笑」
佐川「話も結構合うので、仲良いと思います!」
アンダース「今ノルウェーで日本語を専門で勉強しています。1年間日本語を勉強しに。今月末で帰ります。」
田口・佐川「寂しいですね。」
アンダース→田口
アンダース「田口は山岳部でキャプテンになるけど、すごく山が大好きで、いつもハイキング行く人で、、、あと重い荷物運ぶの大好き」
田口「ちょっと待って。重い荷物運ぶの好きな人(笑)」
一同(笑)
アンダース「めっちゃ強くて、頼れる感じ。なんて言うんでしょう、難しいですが(尊敬できる部分は)すごく頑張っててできることが多いです。(頼れる感じ)」
ーーー皆さんが山岳部に入った理由は
田口「他の人と違って山やりたくてみたいなはっきりな理由はなかったんですが、なんか大学で何かできたらいいなと思って。ブラブラ歩いてた時に先輩とたまたま出くわせて勧誘を受けた時、サバイバルみたいなことできるんや面白そうやなって思って。山岳経験はほとんどなくて、おじいちゃんが山が好きで着いていくくらいです。元々は嫌いですね(笑)」
佐川(笑)
ーーー未経験のスタートだったんですね!
田口「2回生が僕と佐川ともう一人の3人なんですが、佐川は2回生からでもう一人の女の子も最初はマネージャーだったので、流れ的に僕が主将か!みたいな感じです笑」
佐川「僕はさっき田口も言ったように1年生の時は入ってなかったんですけど、テレビで縦走してる番組があってやりたいなぁと思ったんですね。田口とはもともと学部が同じで友達で」
田口「授業が同じで元から友達でしたね。1年間ずっと山の話してたよな(笑)」
佐川「それでそこから僕も入りました」
アンダース「僕は同志社に入って、日本の色々な生活して、サークルとか部活やりたくて。サッカーも大好きだから迷ったけど、ノルウェーでもクライミングよくしてて、子供の時から山へハイキング行ってた。山岳部はクライミングもハイキングもあって楽しい!4月でみんな見て、いい人がいっぱいいて、優しくて面白くて、ここいい!って思いました」
ーーー部活はどういう雰囲気ですか
田口「今までは強い遠征に行ってたりする先輩がいて、体育会らしい感じで。今は、その先輩達が抜けて、もともと残り4人みたいな感じだったんですね。そこから今の1回生(新2回生)が沢山入ってきてくれて、賑やかでわいわいした雰囲気になって、自分のやりたい分野をやってる自由な雰囲気ですね。」
佐川「大体(田口が言ってる)その通りですけどわ部員同士は仲良いですね。」
アンダース「部活はきちんとやってて、みんな仲良く手伝うし優しい」
田口「ギスギスした雰囲気はないですよ(笑)」
ーーー後輩のイメージについて教えてください
田口「変人ばっかりやな(笑)」
佐川「仲はいいけどな〜」
田口「しっかりしてる子ばっかりですね!2回生が3人ともあんまり言わないタイプなので、1回生がみんなしっかり言ってくれる感じですね!女子は特にしっかりしてる!」
アンダース「僕は26歳なので、みんな歳離れてて(笑)」
田口「アンダースさんは1回生というか、みんなを見守っててくれる感じですね。」
アンダース「みんな僕になんか尊敬しすぎてる感じがするから、時々もっと楽に冗談とかして欲しい!全然大丈夫だけど(笑)」
ーーー4月末に留学を終えるアンダーズさん。1年間通して何が一番思い出に残ってますか
アンダース「夏合宿です!大変だったけど。色々な山に毎週行って、ご飯作ったりして」
夏山期間…4月〜8月末期間のこと。毎週土日に行うが、長期休暇になれば1週間以上の規模の合宿を組む。
ーーー夏合宿中に起きた印象深いことは
アンダース「すごく高い山行って、高山病をもらった(笑)、でも楽しかった。」
田口「高山病にかかる部員も多くて、合宿としては完成はできなかったんですけど、色々学ぶことができたし学ぶべき合宿でしたね」
佐川「その後反省会して」
アンダース「みんな結構反省しました」
田口「朝の10時から夜の8時くらいまで!いっつも5人とかでやる合宿が、10人くらいでやると難易度が上がるので、、、計画にも問題がありましたね。」
ーーーお互いに質問したいことはありますか。
田口→アンダース
田口「ノルウェーに帰ったらどういうことがしたい?」
アンダース「ノルウェーに帰ったら一人で静かにハイキングとかしたい。そんな高くない山とかで!」
田口「クライミングは?」
アンダース「クライミングももちろん!練習します」
アンダース→佐川
アンダース「山へのモチベーションはどう?」
佐川「クライミングよりは縦走かな。縦走はゴールデンウィークの合宿に向けて頑張りたい」
ーーークライミングより縦走の方がお好きですか?
佐川「クライミングの怖いんですよね(笑)。あと縦走は終わった後の達成感があるので」
佐川→田口
佐川「厳しいトレーニング中どういう気持ち?」
田口「トレーニングしている間はほんまにしんどいです。早くやめて楽になりたいって思うくらい、やってる時はほんまに苦しくてやめたいって思うんですよね。けど終わった後はやっぱり必要やし、やってよかったなって思えるし、逆にやらんかったら体力落ちそうやなぁって不安になっちゃうので」
ーーーこれからの目標
アンダース「ノルウェーに帰るけど、色々な山に行って楽しみたいです!」
佐川「もう少し体力的にも精神的にも余裕のある山登りをしたいですね。」
田口「じゃあ訓練厳しくせんといけんな笑」
佐川「まぁまぁ」
田口「僕の目標は、山を登っている時に怪我を起こさないようにしたいです。去年の12月に1回事故ってしまったので、しっかり体力練、技術等もつけて、安全に山登りをしたいです。」
山への楽しさ、厳しさ、どちらとも伝わる対談だった。個々がそれぞれの目標に向かってのびのびと練習に励む山岳部。昨年の夏山期間では多くの反省点が挙げられたが、それを生かし今年こそ安全な山登りを目指す。頂の景色に向け、ハードな山岳の体力作りを着々と行っている。(藤田彩花)
○プロフィール

田口蒼馬(たぐち•そうま)商学部3年、主将。

佐川英隆(さがわ•ひでたか)商学部3年。

スリングスター•アンダース、ノルウェーからの留学生(2020年の4月に帰国)。