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OB・OG特集 : ラグビー部
OB・OG特集「ラグビー部」

同志社からキヤノンへ

〜109代主将山本雄貴が語る〜



同志社大学体育会のOB・OGを特集する企画です。第一弾は、ラグビー部109代主将を務め、今年の春にトップリーグキヤノンイーグルスの一員となった山本雄貴さんに語っていただきました。



「新天地」

ーー引退されてからどのような日々を過ごしていらっしゃいましたか

キヤノンのトップリーグの方が、今年ワールドカップの影響で今がシーズンみたいな形になっているから、41日から試合のメンバー入りできたらということで2月くらいからキヤノンの練習に参加してる感じです。家も向こうに引っ越してて。でもプライベートの卒業旅行とか今は卒業式で友達と会う用事があるので、京都に帰ってきています。引退してからもキヤノンの練習に行きながら、たまに京都帰ってきて同志社のラグビー部の人たちと遊んだりしている感じですね。全くラグビーをずっとやっていないというわけではないですね。


ーーキヤノンイーグルスへの入団の経緯は

僕はトップリーグのどこからも声がかかっていなくて、就職活動をしてたりしたのですが、トップリーガーになるという夢を忘れきれませんでした。小学校から憧れていた夢があと一歩のところにあるのに、何もせずに諦めたらもったいないなと思って、去年の今頃にトライアウト(★1)に挑戦しました。トップリーグへの最後のチャレンジと思っていて、このチャンスを逃したら、一般就職という道も考えていました。ラグビー人生の中でのビッグチャレンジに懸ける思いでした。トライアウトの後、僕のパフォーマンスを見てくれたキヤノンの採用の人が「練習に来てくれないか。」と連絡をくださったので、5月くらいにキヤノンの練習に一度参加をして正式なオファーを待ってた感じです。「同志社の試合も見ながらオファーするか考えます。」と言われたんですけど、ずっとオファーされなくて。就活で内定をいくつか頂いていたのですが、「明日までに決めてください。」って言われて、「すみません。僕ラグビーやるんで。」みたいな感じの日々が続いて。どうしようかなって思ってた時に、正式にオファーがあってやっと入団が決まりました。反対する人はいなかったけど、あんまり俺がトップリーグに行けると思っていた人は少なかったし。でも今はチャレンジして良かったなって感じですね。僕はできるとこまでラグビーをやれたらなと思ってこの決断をしました。


ーー小学校の時にトップリーガーになる夢を抱いたきっかけはありますか

一番最初は同志社大学でラグビーをしたいっていうのがあって。というのも、僕の父と初めて見に行ったラグビーの試合が小学校3年の時なんですけど、同志社対京産大の試合やって。同志社大学出身の父親と同志社を応援するようになって、そこから紺グレのジャージを着てラグビーしたいっていう気持ちからどんどんその先、プロのラグビー選手を目指すようになりました。将来何したいですか?みたいな質問に、プロのサッカー選手になりたいとか書くやつあるやん。そんなノリでプロのラグビー選手になりたいって書いてて。自然とラグビーするようになってから、漠然とトップリーガーになるという夢を持つようになりました。いろんな人との出会いもあったし、いろんな人との縁もあったのでトップリーガーになれたのかなって感じですね。


ーー実際にキヤノンイーグルスからどのようなところを評価されたと思われますか

キャプテンとしての姿を見てくれていたっていうのが結構僕の中では大きくて。プレー面も評価していただいたし、キャプテンシーのところも評価されて、特にそのリーダーシップの部分を期待されているというのが自分自身で分かってるし。まだまだルーキーで1年目やけど、チームの一員として自分のそういう良いところを出していけたらなって思います。


キャプテンとしてチームをまとめ上げた昨シーズン


ーー大学ラグビーと社会人ラグビーの差について

一人一人のフィジカルの強さと、スキルの高さ。世界トップレベルの選手で有名なところだと田中史朗さんや田村優さんもいる中で、間近で見るとすごい技術を持っている人たちの集まりだし、本当に凄いなって。単純にラグビーが上手いです。違いはそういうところかな。でもラグビーで言われている基本的なとこは小中高大と同じで、基本のプレーがトップリーグでも一番大事なんかなと思いますね。


ーートップリーグの次の夢はありますか

僕はラグビーと中途半端に関われないというか、遊び感覚でのラグビーは苦手というか。それが駄目とかじゃないけど、そういう関わり方ができなくて。やるなら本気でトップを狙いたいし、俺はそういう世界観が好きでラグビーをやっているし。だからトップリーグという凄いレベルの高いところに行けて、やっぱり日本代表を目指したいです。日本のラグビーのために何かできたり、ワールドカップを見ててもどれだけの人が勇気づけられたり、感動を与えてくれたかって考えると誰もが憧れると思うし。そういう立ち位置にいれるということを自覚して、まだまだ全然遠いということは分かっているのですが、日本代表を標準にして頑張っていきたいと思います。


「109代」

ーー昨シーズンはどうでしたか

今から言えるのは、負けたのはもちろん、あれだけみんなが本気でやったのに日本一という夢を叶えることができなかったのは悔しいです。でもこの前にラグビー部の人たちと話したけど、もう一回この1年間をやり直せたとしても、結果は多分一緒やったと思う。それくらいみんなが11日に本気やったし、チーム作りという面でもう一回やり直したとしてもこういうチームになっていただろうし、そういう面では自分の中でもやり切ったと思っています。結果を出してから言うべきだけど、本当にこのチームでできることはやれたんじゃないかなと今は思っていますね。この代でラグビーができて本当に良かったなという思いはありますね。


筑波大と戦った大学選手権初戦


ーーキャプテンとしてチームを引っ張ってどうでしたか

めっちゃ大変やったやろとか周りに言われたけど、自分からしたらこのチームのキャプテンできたことが、シンプルに楽しかった。チーム全体として変わろうとする動きがどんどん色々な人から出てきて。環境が変わってきたらみんなが掃除し出して、それを感じとって「チームみんなが良い文化を作ったな」とかこれまで全く発言しなかった4回生が発言したりとか。試合前日にみんなで集まって「こんだけやったし勝てるやろ」とか。そうなってきた時に、自分がキャプテンになって、こうやってみんなに言ってきて良かったと思ったり。でもそれをみんなで作りあげれるような空気があるチームやったから楽やったし、メンバーに恵まれたなと思うし、全然しんどくなかった。


ーー同期で1番信頼してた人はいますか

バイスキャプテン2人ですね。いつも俺がこうしたいんやけどって相談するようにしてたし、バイスキャプテンの2人は頼りにしてたかな。バイスキャプテンの2人が「ええやん」って言ってくれるだけで、俺もやったろってなったし。2人の「ええやん」っていう言葉を待ってたかな。それがチームの方針になるし。でも4回生はみんな頼りにしてました。同期ももちろん、後輩も頼ってました。あげ出したらキリがないかな。


ーー109代は一体感の強いチームだと感じたのですが、どのようなチーム作りをされていましたか

4回生の力やなと思う。本当にグラウンドを4回生が掃除するとか。だからといって勝てるわけではないけど、そうすることでチームに一体感が生まれたりとか、みんなの中でこのチームを信じれるっていう思いがちょっとでも芽生えて、部員11人の想いが連鎖していったらすごい力になるし。さっきも言ったけど、後輩含めみんなに相談しながら意見をもらったりして、チームとして動くというのを自分自身大切にしてました。またそういう雰囲気を出せる4回生たちだったから、一体感が強かったのかなと思います。


ーー4年間で一番しんどかったことは何ですか

やっぱり試合出れなかった時かな。同志社高校の時でも試合に出てたし、キャプテンもやったし。でもそんな人たちがいっぱい集まる中で、やっぱり最初全く試合に出れないってなった時はしんどかったかな。しんどいっていうか、これから戦っていけるのかなって。そこが挫折やったかな。それで2年の時にセブンズにチャレンジするかしないかっていう立候補制やって。そこでの決断の時が一番しんどかったかもしれへん。俺多分評価もそんな高くないし、めちゃめちゃ足速くてステップきれるとかでもないし。セブンズに立候補するってなったら笑われるかなとか。どうせすぐ落ちるかもしれへんとか。しんどいし、どうしようかなって。その時が一番考えたかな。ちょっと苦しかったし。でもその時、同期の佐久間に「どうする?お前セブンズやる?」って聞いたら「俺はやるよ」みたいな感じやって。そいつのその言葉聞いて俺もやろって思えて。だからほんまに仲間って大事やし、さっきの服部と隼人の助言があったら力が何倍にもなるみたいな感じで。そうやって言ってくれる仲間がいるだけで自分も強くなれるし、そういうのも感じたかな。でもその時はしんどかった。他にもしんどいタイミンングは何回も来る。毎日練習であかんかったら「こんなもんなんかな」とか、キャプテンとしてもみんなに伝わってないと思ったら「俺みんなにどう思われてんのかな」とかの連続やし。ずっと4年間通して落ち込むタイミングは何回もあるし、それはみんなもやと思う。ずっと良いペースの人なんて全くおらんし。でもみんなで支え合えたからここまで来れたなと思います。


数々の困難にぶつかった4年間


ーー大学でラグビーをしたことで自分の成長につながったと感じる部分は

それの連続。やっぱり最初は全く試合に出れへんかったし、Dチームの試合ですら出れてなくて。2回生からセブンズとかでやっと出してもらえるようになって。さっきから何回も言ってるけど、やっぱりチャレンジすることは大切なことやし、仲間の大切さもそうだし。みんなに自分の言葉で伝えたりする勇気とか。自分の意見言うって恥ずかしいやん。そことかは鍛えられたかなと思うし、それが今自分の強みになってるかなと思うし。めっちゃ良い時間やったな。



「後輩へ」

ーー110代主将の中尾さんについて

泰星は1番の努力家。毎日毎日遅くまで自主練を1人でしてて。それをみんなが見てるから信頼もあるし、泰星も紺グレに憧れて入ってきた選手で。紺グレのジャージを着るってことに対しての貪欲さというか。あれだけ体小さくて、しかも俺ら(109代)の中に良いFLなんていっぱいいたし。その中で自分の強みを磨いて、そういう努力が出来る選手だし。だから今年はキャプテンになって、同志社が勝つためにめっちゃ貪欲にやると思う。泰星はそういう選手かな。それが泰星だけじゃなくてバイスの栗原と人羅もそんな感じやねん。人羅も凄くて、勘之はめちゃめちゃ熱いし、自分の意見も言える。みんなを動かす力を持つ声を出せるのは勘之かな。勘之は試合中もずっと声出し続けてるし、それがチームの力になるし。人羅もずっとチームのこと考えて動ける選手やし。人羅・泰星・勘之には俺らの代の時もずっと相談してた。その選手たちが次どんなチーム作るのかなって凄い楽しみです。


互いに抱き合う山本と中尾(110代主将)


ーーこの3人以外にも後輩に向けてメッセージはありますか

チャレンジしまくって、やりたい放題やったらいいと思う。それが絶対力になるし、毎年の色を出したら良いと思う。全然違うから。俺らのチームと来年のチームで全く色が違うし、その一個下もまた全然違うし。4回生が良いチーム作るためにみんなを引っ張っていってほしいなと思う。俺らのチームなんてまさに後輩に支えられたチームやったから。俺も頑張るから一緒に頑張ろうって言いたいですね。



最後にサインをお願いすると、名前の下に「Go!Go!Go!」と書き添えてくれた。109代のスローガンであるこの言葉には、常に前へ進み続けるという意味が込められている。山本は、この挑戦者としてのマインドを大切にし続けてきた。そしてトップリーガーになるという長年の夢を叶えたのだ。それでも現状には満足せず、「日本代表を目指したいです」と目に闘志をみなぎらせた。夢を追い求める熱き男が、新天地でもチャレンジャーとして戦い続ける。【文責:小野真央・和田尚人、レイアウト:柳ヶ瀬達彦】



(注)この取材は、山本雄貴さんが在学中にさせていただいたものです。

(★1)トライアウトとはスポーツ競技の団体に加入を希望する選手が、団体関係者の前で自己の能力をアピールする場のこと


○プロフィール

山本雄貴(やまもと・ゆうき)

第109代ラグビー部主将。

2020年春、同志社大学商学部を卒業。

現在トップリーグキヤノンイーグルスに所属。

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