精鋭揃いの同志社アーチェリー部に期待の新人が加わった。8月12〜14日に行われた関西学生アーチェリーターゲット選手権大会予選では、強豪・近大の選手や主将である安久(心理4)を差し置いて1位通過した。甲南女子高等学校出身の上原瑠果(スポ1)だ。
アーチェリーとの出会いは中学1年生の時。初めはバレーボール部に入部しようと思っていた上原は、何の気なしに行ってみたアーチェリー部の体験で魅了された。それからというものの才能を開花し、高校1年生の時にはU17日本代表として世界ユース選手権大会に出場し、団体で日本初の金メダルを獲得。個人としても7位に入るという華々しい経歴を持つ。
他の強豪校に行く選択肢もあった上原はなぜ同志社を選んだのかと聞くと、「監督さんがとてもすごい人で、指導者がいるもとで練習したいと思ったから」と答えた。また、高校まで的2つの射場で練習していた上原は、同志社の広大な射場を見て驚いたと話した。

大学の洋弓場で練習する上原
大学もアーチェリーを続けられているモチベーションは、「親や周りの人への恩返し」。期待されている分、今までの恩返しという形で結果を残すべく、今も懸命に練習に取り組んでいるのだ。
上原の強みは、「メンタルの強さ」。練習よりも試合の方がいい点数が出るという。8月27日に行われた関西学生アーチェリーターゲット選手権決勝では、1年生とは思えない堂々とした行射で3位入賞を果たした。

3位入賞を果たした上原
今後の目標について聞くと、「ナショナルチームに入ること」。9月15日から始まる王座決定戦にも出場する上原。いい結果を残しているからこそ、のしかかるプレッシャーは大きい。それに負けることなく自身のペースで力を最大限に振り絞り、チームで掲げる「王座優勝」に追い風を吹かせてほしい。(片渕千尋)
○プロフィール
上原瑠果(うえはら・るか)
兵庫県・甲南女子高等学校出身/スポーツ健康科学部1年