第29回
'10秋の展望「男子陸上ホッケー部」
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昇格への布石
2部に降格して以来、久しく明るい話題のない男子陸上ホッケー部。先の春季リーグでも5位という苦しい結果となり、部の雰囲気は重い。
こんなチームを背負って立つのが新主将の田中(理工3)だ。「先輩の指示を待つだけではなくなった」。目標の1部昇格に向け、取り組む課題は多い。

集中した眼差しで球を追う田中主将(理工3)
田中主将は“走力不足”を指摘する。試合が進むにつれ、顕著に落ちる運動量。流れが止まり、個々の技術を生かしきれなかった。克服には日ごろからの体力作りが必要だ。「走れる同志社にしたい」。強いチームには確実に備わっているものだ。運動量の維持は、勝利への最低条件である。
「もっと暴れ回れるはず」(田中主将)と奮起を促されるのは成長株、原田(経2)。また部員を鼓舞する声掛けが求められるのは岩本(文情2)。部の核となる2年生の活躍は、メンバーの士気を高め、チームを強くする。
部員数が少ない中で、秋の戦いも厳しいはずだ。「秋リーグで1つでも多く勝ち、その次の春季で昇格する」(田中主将)。前主将から継承された目標――。“田中組”の戦いが今、始まる。(三村洋平)