第7回
同志社HEROESの魅力「ヨット部」
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ヨットの魅力は風の強弱や向き、波の高さによって結果に大きく差がでることである。人によって強い風であったり高い波であったりと好みは違う。つまり、その日の天候が味方につくか敵になるか、変わってくるのだ。天気を味方につけても重要となるものがスタート。何隻ものヨットがスタートラインに並んで一斉にスタートをするが、フライング旗が揚がると注意が必要になる。その旗が意味することは、1隻以上のヨットがフライングをしているということ。何隻のヨットがか、どのヨットがフライングをしたかという情報は一切ない。確実にスタートできたという確信がない場合は、戻ってスタートをし直すのだ。スタートのやり直しによるロスは大きい。しかし、もしきちんとスタートできていないにも関わらず、そのままレースを続けた場合は失格。一番高い点数を与えられてしまう。これこそ最大のロスとなり、かつ優勝から遠ざかることに繋がる。自分をいかに信じるかが大きなカギとなるのだ。これが私が思うヨットの中で一番面白いところだ。

大自然に囲まれた練習は、見るだけで興奮してしまう。
同志社ヨット部の艇庫は琵琶湖にある。毎週末は合宿練習をしていて、470級・スナイプ級共に全国の舞台で毎年戦うほどのレベルだ。練習やミーティングはいつも真剣に行われていて、先輩と後輩の上下関係はなしに、1人1人が意見をきちんと言い、部の向上を目指している。しかしヨットから離れると雰囲気は一変。愉快な面白い人ばかりで、メリハリのある楽しい部活である。そんなヨット部の取材は毎回楽しい。あと1年この部活を担当し、もっともっと同志社のヨット部にはまっていきたいと思う。(丸岡知紗)