第31回
同志社HEROESの魅力「日本拳法部」
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日本拳法は、防具を着装し突き・投げ・蹴り・関節技を自由に組み合わせ、攻防する格闘技である。ここ最近テレビで目にする総合格闘技が流行するはるか前から存在しており、日本拳法は今年で79周年を迎えた。だが、現在盛んに行われているのは、全国の大学での部活や関西地方の道場ほどで、一般的に知名度が高くないのが現状である。
「ケンカやん」。昨年初めて日本拳法の試合を観戦し抱いた印象である。なぜそのように感じたのか。それは日本拳法だけにしか見られないプレーの激しさにあった。突き技や蹴り技を繰り出すたびに響く激しい音。また、選手の闘志あふれる気合いのこもった声。闘っている選手だけではなく、見ている側も試合へと引き込まれてしまう。これこそが、日本拳法の魅力ではないだろうか。
創部60周年を迎えた同志社日本拳法部。昨年は女子が圧倒的な強さを見せつけ、全タイトルを優勝で飾るという快挙を成し遂げた。だが今年は、王座奪還を掲げる他大学とのし烈な争いが予想される。また、女子とは対照的に昨年は苦戦を強いられた男子。悔しさをバネに、再起したいところだ。気持ちのこもったプレーで闘う拳士たちを見に、会場に足を運んでみてはどうだろうか。きっと私のように魅了されるに違いない。(北原育生)