第28回
'11春の展望「硬式野球部」
<企画概要は第0回のページをご覧ください>
“一球一心”日本一への挑戦
「目標は日本一」(小林主将・商4)。昨年37年ぶりに春秋連覇を成し遂げ、悲願の神宮出場を果たした硬式野球部。次なる目標は大学野球の頂点に立つこと。だが、そのためにはまず、関西の厚き壁を打ち破らなければならない。4月から始まる春季リーグ戦。昨年、同志社がこのリーグを制覇した大きな要因として先発投手の藤井(法卒)、平川(社4)の2人がシーズンを通して安定した投球を披露したことが挙げられる。今年はその2本柱の1人、藤井がいない。藤井の穴を誰が埋めるのか。今のところ尾中(法4)、山添(法4)、栗山(文情4)の4年生トリオに加え、成長著しい國正(経2)、大戸(法2)がその有力候補だ。この中から平川と並び、ゲームメイク出来る投手が台頭してくるか否かが、同志社連覇の鍵を握る。

二戦目の主戦投手候補の一人、大戸。落差のあるスライダーが武器だ。
一方打線の方は、昨秋首位打者に輝いた中谷(法2)、主砲生島(商4)を中心に、小林、森川(商3)など好打者が揃う。さらに今年はここに、ルーキーの大砲・山本定(スポ1)も加わり、上位から下位まで穴のない打線となりそうだ。左右のバランスも取れており、関西屈指の強力打線といえる。だが、この強力打線の前に、関西が誇る剛腕達が立ちはだかる。特にライバル近大のプロ注目左腕、中後には要注意だ。彼を攻略し、近大から勝ち点を奪うことが関西三連覇のキーポイントとなる。

4番に座る主砲の生島。今季は副将として、小林と共にチームを牽引する。
「一球一心~日本一への挑戦~」同志社ナインはこのスローガンのもと一つになり、例年以上に厳しい冬練を耐え抜いてきた。全ては日本一になるために――。同志社ナインは、その序章である春のリーグ戦で連覇を成し遂げ、王者の貫録を見せつけることが出来るのか、注目だ。(井上真一)