4年目、そして最後のシーズン
遡ること3年。2008年の春、島岡(スポ4)に続き太田(商4)が同志社ハンドボール部の門戸をくぐる。そして春リーグが終わるころ、石丸(文情4)、山村(スポ4)の二人も加入し、部を率いる現4年生4名が出揃った。

試合前に円陣を組む選手たち
上級生の不在、部員不足……。他チームが経験ある上級生を揃える中、1年生でレギュラーとして戦っていかなければいけない。そんな中、上級生が退部、就活で来ない状態が続いていた。「私が全てやります」、2年生で島岡が部を背負った瞬間だった。
シュートを放つ島岡
以後、毎年3~4名前後の新入生を加えながら着々と実力をつけていき2010年春、念願の1部昇格。昨年は西日本インカレ3位、初の全日本インカレ出場と大きく飛躍した年となった。そして迎えた4年生のラストイヤー。今春も関西リーグ5位と過去最高の成績を残し、西日本インカレ2年連続出場も果たした。
全日本インカレ出場権獲得を狙い、迎えた西日本。しかし、大教大・大体大・武庫川女大・関大・天理大・立命館と関西圏の他校がインカレ出場を次々と決める中、同志社は力足らず予選ブロック4位の結果に終わる。
しかし、まだインカレ出場への道が断ち切られたわけではない。「関西学連推薦枠」。秋リーグで好成績を残した1校だけが許されるインカレ出場への切符。春の5位以上が目標。それで絶対に学連推薦枠に入る」(島岡)。たった1枠をかけた厳しい戦いが秋リーグで繰り広げられることは必至だ。

シュートに反応する山村

ジャンプシュートをする石丸

7mスローを放つ太田
今秋のリーグ戦は4年生にとってのラストシーズン。3年にわたって、女子ハンドボール部を背負ってきた彼女たちが挑む最後の戦い。全日本インカレ出場へ――。運命のシーズンが今始まる。(辻野亜季)