名門・同志社、復活へ!
昨年は実力がありながら、それを十分に発揮できなかった同志社相撲部。西日本制覇と全国ベスト4以上という目標には届かず、西日本3位・全国ベスト8が精一杯だった。

4年生としてチームを引っ張る藤原(法4)
「最低でも西日本V、全国ベスト4」(藤原)。目標を掲げ臨んだ6月の西日本選手権。近大に敗れ、惜しくも西日本準Vという悔しい結果に終わってしまう。しかし直後の7月、西日本選抜選手権では近大を逆転勝利で下し悲願の西日本Vを達成した。

個人でも西日本を制した神山(社3)
その陰には藤原・神山・小林(法3)などの主力に加え、+αの選手の台頭が大きい。春から好調を維持している大喜多(商2)、大学相撲にも適応し実力をつけて来ている築本(法1)、復調の兆しを見せている高根(社4)など選手層は厚い。

今後の活躍が楽しみな築本

復調し、チームの貴重な戦力となっている高根
そこに怪我から復活した昨年のインカレメンバー木原(法2)を加えたレギュラー争いはし烈を極める。「今までは誰かが欠けていたが、インカレは100%の戦力で」(隼木至監督)。春から結果を残している同志社だが、常に故障者を抱えた苦しい戦いが続いていた。万全の布陣で挑む、雪辱のインカレ。昨年ストレート負けを喫した悔しさを忘れてはいない。たしかに関東は強い。だが、団体戦は勢いが全て。昨年の近大も下馬評を覆しインカレ制覇を達成している。ましてや今年は西日本で開催されるいわばホーム試合。日大・日体大・拓殖大などの関東の強豪チームはもちろん、何度も接戦を繰り広げた近大・九情大ももちろん楽な相手ではない。だが、「段階は踏めている」(坂巻主将・法4)。今年の彼らには昨年はなかった“1年の過程”がある。強豪ひしめくなか、まずはインカレ4強。この目標を達成したとき、彼らの目標は「インカレ制覇」へと変わる。記録ずくめの1年をインカレ制覇という最高の結果で締めくくれるか。昨年のリベンジへ。彼らの集大成の秋に注目だ。 (佐々木亮太)