悲願の優勝へ、ラストシーズン開幕
春、『男女関西リーグ総合優勝』の目標が果たされることはなかった。
4月から5月に行われた関西学生リーグで露呈した同志社フェンシング部の人員不足問題。3種を掛け持ちしながらのリーグ戦は分が悪すぎた。立ちはだかる立命館、朝日にあと一歩というところで力尽きる同志社勢。優勝はもちろん、王座出場さえも逃し続けた。優勝を掲げた女子サーブルでさえも3位。一種に集中出来ないという現状は、戦力が揃う種目においても悪影響を与え続けていた。
しかしその中で光ったのがエペの活躍だ。昨年王座優勝メンバーを擁する男子エペはリーグでは圧倒的な強さをみせ優勝。一方の女子も3年生大橋(商3)の活躍もあり堂々の2位で王座への進出切符を手にした。男子エペは王座でも、2年連続優勝はならずとも、その強さは健在だ。

男子エペの強さは関西では圧倒的。横からの突きをみせる深谷(スポ4)

「先輩を王座に出さしてあげたい」、春リーグではその思いでチームをけん引し続けた大橋
「関カレは優勝する」(櫛橋・スポ4)。女子サーブルリーグ戦が終わった直後、副キャプテン、櫛橋が誓ったのは4ヶ月先での再リベンジだった。つかんだはずの優勝が手のひらからすり抜けていった春。だからこそ今秋へかける思いはひとしおだ。悲願の優勝へ、同志社剣士が躍動する。(安國瀬奈)