雪辱果たすべく――。
1勝6敗――。昨年入れ替え戦を経験し、辛酸を舐めたWILDROVER。9月上旬に開幕した関西学生リーグでも、関学、立命館相手に2敗を喫している。だが、「一戦一戦を大切に。それに尽きる」(小林監督)。強豪ひしめく戦場を、一戦必勝で戦い抜く。
「“勝利”にこだわるために、まずはコンディション作りを徹底する」(小林監督)。OBである森橋コーチを呼び戻し、スタッフの充実を実現。フルタイムで選手の体調管理を行う。また「選手自身が自覚を持てばチーム内に規律が生まれる。これが一番大切」(小林監督)。木下主将(政策4)を中心に選手の自発性を喚起。互いに切磋琢磨できるチーム作りを進めてきた。選手とスタッフが一枚岩となり、来る戦いへと備える。

チームを率いる木下主将
長丁場のリーグ戦では選手層の厚さが重要。再構築中のOLをはじめ、さらなる戦力の充実が求められる。そのためにも「経験値を上げ、可能性を見つける」(木下)と、積極的に若手を起用してきた。注目株はDL樋口(政策1)。高校時代には兵庫県の優秀選手に選出された実力者だ。守備の要である前田、大西(商4)らとの共演に期待がかかる。「俺たちは総力戦」(木下)。全員フットボールで勝利をつかむ。

守備の要であるDL前田
「相手がどこであろうと常に全力で戦う。絶対にあきらめない」(木下)。対戦相手に合わせることなく、自分たちのアメフトを貫き通すことを誓う。リーグ戦の借りは、リーグ戦で返す。強豪相手に一泡吹かせ、狙うは上位進出。WILDROVER逆襲の船出が始まった。