頂点に向けて
昨年のインカレ、舵手なしクォドルプルの準決勝で全国の強敵を前に敗れ去ったボート部。セレクションの選手の少なさをあらためて痛感した試合となった。
「強豪に負けない練習量をこなす」(澤主将・スポ4)。代変わりする前から今シーズンに向け、持ち続けてきた方針だ。全国区のチームに勝つためにも、昨年以上に練習に時間を費やしてきた。特に練習で力を注いだのが選手のフォームの統一。「強豪に共通していえることは息の合った漕ぎができること」(万木・理工4)。フォームの統一はレートの上昇につながる。いかにしてレートを速めるかがインカレに向けた課題だ。

チーム力の底上げにはボート部員全体のフォームの統一が不可欠だ
また、エルゴメーターを使ってスタミナを上げる陸上トレーニングも欠かせない。有酸素運動の激しい競技のため、心拍数の強化も勝因にたずさわる重要な要素である。

エルゴメーターでトレーニングする君和田(経3)。午後は筋トレ等の陸上トレーニングも行う
「インカレを制すには檜垣(文情4)がカギを握る」(澤)。檜垣のポジションは艇のペースを作るストローク。勝敗の命運を分ける艇の速度作りを託されている。もちろん他の船員もそのペースに合わせなければならない。より完成されたチームワーク、意識の共有が重要となる。そのため、毎時乗艇後にはミーティングが必要不可欠だ。
インカレ優勝を最終目標に掲げ、漕ぎ始めた同志社ボート部。最後のシーズンを迎える4年生は気合いに満ちている。「朝日レガッタ、関西選手権で結果を出せばインカレ優勝も見えてくる」(万木)。まずは関西制覇。確かな実力こそが全国の舞台へ大きな自信を生む。各大会覇者に同志社ボート部の名を刻むことを期待したい。(村崎聡哉)