
RIGAVIL CUP 2025 関西大学バレーボール連盟 男子1部 春季リーグ戦
4月19日、天理大学杣之内キャンパスでRIGAVIL CUP 2025 関西大学バレーボール連盟 男子1部 春季リーグ戦の第3戦が行われた。同志社は大商大相手にセットカウント2-3で惜敗を喫した。
「先週2敗しているので勝たないといけないという思いで臨んだ」(池田)。第2戦終了時で暫定11位の大商大。上位入賞を目指すには勝つことが必要不可欠だ。厳しい状況の中でも、チームの士気は高く、どんな相手にも立ち向かう覚悟が感じられる。勝利への強い執念と、絶対に諦めないという情熱を心に背水の陣で今試合に臨んだ。
第1セット序盤から同志社は果敢に攻める。サウスポーの﨑山(商2)が相手を欺くプレーを見せ、2連続ポイントを獲得(2-0)。流れをこのまま持っていきたい同志社だったが、俊敏な動きを生かしたスパイクに苦戦し、追い上げられる(6-5)。ここですかざす伊藤(心理3)の声で、チーム内の雰囲気を一新。直後に中田(心理2)が鋭いスパイクで悪い流れを断ち切った(7-5)。続けてルーキー・池田(商1)のバックスパイクも相手コートに突き刺さり、さらにプレーでチームを鼓舞する(8-6)。その後も良い流れに乗り続け、相手を突き放した。このままセットを取りたい同志社だが、大商大の鉄壁のブロックに阻まれる。しかし、伊藤の高さのあるブロックで相手のスパイクを完全にシャットアウト。攻めの体勢を維持し、25-20で1セット目を奪った。

良い流れのまま取りきりたい第2セット。試合開始のホイッスルと同時に相手からサーブが放たれるも、得点にすることはできなかった(0-1)。連続得点を奪われるとすかさず、主将・森川の長い手足を生かしたスパイクで得点奪い返し、流れを断ち切った(1-2)。ゲーム中盤にかけてアウトサイドヒッターの池田やミドルブロッカーの伊藤のテクニカルなスパイクで得点を稼ぐも、均衡した試合が展開された。先に動きがあったのは大商大。同志社のアタッカー陣の攻撃が封印され、コート内は一時重たい雰囲気に。司令塔の金谷(心理4)のフェイクセットで相手を翻弄(ほんろう)するも、ブレイクには持っていけなかった。池田の威力のあるスパイクや森川のブロックで果敢に挑むも、中々大商大を出し抜くことができない(20-20)。2度のタイムアウトの中でチーム内の士気をあげ、得点に繋ごうと声を掛け合うも、大商大に一歩及ばず23-25で第2セットを奪われた。
チーム内の雰囲気を切り替え臨んだ第3セットも相手のテクニカルなプレーに対応ができず、得点を連取される(0-2)。中田の速度の速いスパイクが相手のコートに突き刺さり、ポイントを獲得(1-2)。ここから同志社の快進撃が始まる。池田のセンターライン上を攻めたインナースパイクや、伊藤の相手の動きを確実に捉えたブロックでブレイクを果たす。その後もとってとられてのシーソーゲームが展開されるが、池田のサーブが効果的に効きサービスエースやネットインで得点を連取した(8-7)。池田の攻めの姿勢にコート内のメンバーも感化され、大西(経済1)や中田のアタッカー陣が躍動し4連続ポイントを奪取(14-9)。終盤にかけて自分たちの流れを確立した同志社は、相手の果敢な攻めにも屈せず、25-18でこのセットを制した。

ここで決めてしまいたい第4セットは相手のサーブからスタート。中田のインナーを攻めたスパイクで得点するも、互いの力が拮抗した展開が続く(5-5)。この流れをなんと変えようと4セット目から出場の小田(スポ2)が相手の隙を見たツーで得点を重ねる(6-5)。だが、すかさず打点の高いスパイクを繰り出され、連続得点を許す(6-9)。そんな悪い流れを切ったのは今試合大活躍の池田だ。バックから走り込んだ到達点の高いジャンプから繰り出されるスパイクで相手を吹き飛ばし、ポイントを獲得(7-10)。流れに乗った同志社は次々と相手にくらい付き、4点を連取した(12-11)。一度逆転を果たした同志社だったが、相手の猛攻は続く。
再び拮抗したゲームが展開される中で、テンポの速いコンビやフェイントなど多様な攻撃で相手の隙をつくも、得点に結びつけずこのセットを23-25で奪い返された。

あとがない最終セットは相手のボルテージが最高潮の中始まった。しかし、その流れをいち早く打ち切ろうと﨑山の並行ぎみのスパイクが相手のコートに突き刺さる(2-2)。この攻撃を皮切りに、金谷や大西のプレーにも力がこもり 得点を量産(6-3)。池田の威力の高いスパイクや大西の高さを生かしたスパイクでチームを勢いづける(9-5)。このままセットを奪い取りたい同志社だったが、ここから大商大の反撃が始まった。ミドルブロッカー陣の高い壁で攻撃のパターンが絞られた同志社。ブロックの間を抜いたスパイクに加え、ミスを誘う攻撃が続き、同点へと追いつかれる(12-12)。この時点で相手のムードは絶頂に。流れを切りたい同志社だったが縦横無尽な動きに追いつけない。無我夢中で相手の攻撃にくらいつくも、最後は相手の雰囲気に呑まれ13-15で敗北を喫した。

2-3のフルセットにもつれ込む接戦の末、惜しくも敗れる結果となった。それでも、選手たちはこの一戦に持てる力のすべてをぶつけ、最後まで全力で戦い抜いた。悔しさは残るが、この経験を次に繋げるためにも、気持ちを新たにし、次戦ではさらに成長した姿を見せられるよう準備を進めていく。(文責・堀早槻、撮影・三宅希和)