
4月20日、三木総合防災公園(兵庫県)で第103回関西学生サッカー1部リーグ前期第4節が行われた。同志社は京都橘大と対戦。4-0で快勝し、今季リーグ戦初白星を獲得した。
スタメンには、GK波多野(スポ4)、DFに鈴木良(法4)、平田翔(法2)、久保田(商4)、安井(政策4)、MFに室(文情4)、小野(経3)、西川(法2)、中山(商3)、FWに鹿取(商4)、野頼(法3)が起用された。

リーグ3戦目を終えてまだ白星がなく、獲得した勝ち点はわずか1。「FAカップ前の試合、なんとしても勝ちたかった」(野頼)。天皇杯出場を懸けた大一番を前に、弾みをつける貴重な試合。チームが一つになり、ものにすることに成功した。
試合開始からゲームの主導権は同志社が掌握する。何度もシュートまで持ち込むも惜しい場面が続いた。前半20分、ついにスコアが動く。室のパスから鹿取が足を振り抜きシュート。ボールはキーパーの頭上を越えてゴールに収まった(1-0)。大きな先制点を奪い波に乗った同志社は1点リードのまま試合を折り返す。

後半もペースを乱されることなく、攻めの姿勢を貫き通した。同4分には自ら相手を交わして室がシュートまで持ち込み1点を追加(2-0)。A初スタメンの室が、1試合で1G1Aの活躍を見せた。
さらに4分後には、相手のファールでPKを獲得。落ち着いて蹴った鹿取の球は確実にゴールを捉え、京都橘大を突き放す。さらには同14分に、馬場啓(文情4)のパスがゴール前の野頼につながりダメ押しの4点目を挙げた。その後も相手を寄せ付けない圧倒的なプレーを披露し無失点でこの試合を終える。FAカップ前の公式戦で完璧な試合をつくり上げた。

「全国に出られるように絶対勝つ」(室)。選手たちは全員同じ方向を向いている。3年ぶりの天皇杯初出場へ。これから彼らの快進撃が幕を開けるだろう。(大橋楓子・村川愛実)