
6月8日、しまなみビーチ及び因島アメニティ公園周辺特設コース(広島県)にて2025西日本学生トライアスロン選手権尾道因島大会が行われた。男子選手権では春名(政策3)が2位、岡田(M2)が6位入賞。女子選手権では尾崎(スポ4)が5位入賞を果たした。男女合計11名がインカレ出場権を獲得。加えて、アベック団体2位を獲得し、西日本インカレは幕を閉じた。

昨年度と同様、尾道市因島での開催となった本大会。9月に開催される全日本インカレへの出場権を獲得するため、選手おのおのが実力を最大限発揮し、ゴールを目指した。
女子選手権には同志社からは5名が出場。小雨が降る中でのスタートとなった。16位でスイムアップすると、続くバイクでは全体2位の走行で順位を上げる。スイムとランが終了時には7位となり、ランスタートを切った。「コースが激坂で、ランが1番難関ポイントだった」(尾崎)。高低差のある急激な坂と、小雨で濡れた道に苦しめられる。しかし、一定のペースと呼吸でランコースを走り切り、最終5位(2:13:21)でゴールテープを切った。「スイムで出遅れたものの、自分のペースで泳ぎることができた。バイクも目標ペースで埋められてよかった」(尾崎)。

昨年度同大会では総合3位と順位を落としたものの、課題が明確になった実りのあった今大会。今大会の課題を克服し、9月に香川県観音寺市で開催されるインカレで、さらにレベルアップした姿が期待される。

一方、男子選手権には14名が出場した。水温は20.4度、気温は25.1でスタート。小雨による湿潤な空気の中、選手たちは慎重ながらも鋭い動きでスイムを開始。タフなコンディションが、持久力と集中力を試す展開となりそうだ。スイムコースはブイを頼りに三角形を3周回る1.5㌔コース。まず、水面から顔を出したのはスイムを得意とする春名だ。2位でスイムアップし、第1パックに着くとバイクでも練習の成果を発揮し、3位で通過。岡田も2位で通過し、春名とほぼ同時にランスタートした。3周目に入るまで2人ほぼ変わらないタイムで通過するも、最終周は春名が差を広げ2位でゴール。続いて岡田が6位でゴールテープを切った。「ランの坂でいつも走らないことが多いが、最後まで粘りきれて良かった」(春名)。
雨をものともせずスイムアップからゴールまで駆け抜け、2位でフィニッシュ。前年から順位を上げ、インカレ本戦への準備は着実に整った。磨き上げた強みと修正した課題で、本戦の舞台に挑む。

部員全員が、これまで積み重ねてきた練習の成果を発揮。それぞれの持ち味を生かして出場権獲得に向けて全力を尽くし、男女ともに団体2位入賞を果たした。レース当日は雨の降る中での過酷なコンディションとなったが、誰ひとり集中力を切らすことなく、冷静に自分のレースを展開。困難な状況を乗り越え、最後までやり遂げた経験は、今後の大きな糧となるだろう。インカレ本戦までの残りの期間も、チーム全体としてさらに課題に取り組み、個々のレベルアップとともに組織力を高めながら、一段と成長した姿を見せてほしい。(堀早槻)