
2025年度関西選手権第一戦
6月14・15日、兵庫県・甲子園浜にて、2025年度関西選手権第一戦が開催された。本大会には関西の2・3年生が出場し、同志社からはレディースに川本(経3)、岡(政策3)、松井(グロ地2)、田中陶(心理2)の4名、メンズに小林(心理3)、佐藤(経2)、田中圭(経2)、鈴村(経2)の4名が出場。メンズ個人の部での入賞者はいなかったが、レディース個人の部では川本が準優勝を果たし、見事表彰台に立った。

1日目、雨が降りしきるなか、2レースが実施された。1レース目は中風のコンディション。うねりの大きい甲子園浜では、スタートラインでの位置取りが勝敗を分ける。各選手が意気揚々とスタートを切る中、岡は「スタートにうまく並べなかった」と、やや出遅れての滑り出しとなった。一方、川本は1上を全体18位、レディース5位で通過。「4年生がいない分、前を走る艇が少ないので頭を使わないといけない」と、冷静に状況を読みながらレースを展開。体力勝負の中で食らいつき、2上ではレディース4位に浮上した。その後は激しいせめぎ合いとなり、最終的にはレディース5位でフィニッシュ。2回生の田中圭も上回生に引けを取らず、粘りの走りで全体24位に入った。
続く第2レースでは、「とにかく順位を安定させることを意識した」(川本)と、得意とは言えない風域でも着実な走りを見せる。全体13位、レディース3位でフィニッシュし、入賞圏内に食い込む。しかしレース後、天候はさらに悪化。大雨の影響でこの日の競技は中断され、翌日に勝負は持ち越された。

迎えた2日目、予報を覆し、朝から快晴。まさにレース日和となった。この日は計4レースが行われ、全6レースで最終順位が決まる。川本が得意とする吹きの風が吹き抜け、期待がかかるなかでのスタートとなった。第3レースでは思うように順位を伸ばせず、全体43位と苦戦。しかし、気持ちを切り替えた第4レースでは、1上をレディーストップで通過。惜しくも下りで抜かれたが、レディース2位でゴールし、確かな存在感を示した。午後の2レースは、風が弱まり川本にとっては不得意な風域となったが、安定した走りでどちらもレディース2位を獲得。全6レースを通して粘り強く戦い抜き、体力と集中力が求められる過酷な2日間を終えた。ゴールをめざして一心不乱に漕ぎ続けた先には、準優勝という栄光の表彰台が待っていた。

「優勝を目標にしていたので、悔しい結果でもある」と語る川本。惜しくも優勝には届かなかったものの、その走りは圧巻の一言。甲子園浜を力強く駆け抜け、見事なパフォーマンスを見せた。今大会で入賞を果たしたのは川本のみとなったが、選手それぞれが健闘を見せた。レベルの高いレースに臨んだことで、新たな課題も見つかった同志社。9月の関西選手権第2戦、そして11月のインカレ出場に向け、チームのギアはさらに上がっていく。
(髙橋舞衣)