
第64回関西学生春季リーグ戦
6月22日、MKボウル上賀茂(京都府)において第64回関西学生春季リーグ戦第9・10週が行われた。女子は京産大と佛教大と対戦。試合開始直後から高得点をマークし、リードを拡大する。第10週の1ゲーム目には石本がパーフェクトゲームを達成した。その後も順調に好スコアをマークし続け、4季連続となる関西優勝を果たす。加えてチームハイゲーム、ハイシリーズを獲得。個人ではハイゲームとハイシリーズを石本(スポ4)が受賞、ハイアベレージを戸塚(商3)が受賞し同志社が表彰台を独占した。

男子は2週とも京産大と対戦。8週終了時点の順位は暫定2位であり、1位の京産大とのポイント差はわずか1ポイントだ。わずかなミスが命取りになる重要な今試合。5季連続となる関西優勝を果たすため、チーム一丸となって臨んだ。9週目の第1ゲームから岡田(スポ4)と熊(スポ3)が200ピン越えのスコアをマークし、好調な滑り出しを見せる。その後も5人全員が圧巻の投球を見せ、トータル1166ピンで5季連続となるリーグ優勝を決めた。また、女子同様男子もチームハイゲーム、ハイシリーズを受賞。堂々の完全優勝を達成した。

「最後まで全勝で終わりたい」(石本)先週時点で優勝が確定していた女子部は石本、戸塚が出場。今季は先週までのすべての試合で勝利を収めていた。最終週も白星を挙げ完全優勝を果たしたい。第1ゲームから戸塚が221ピンと好スコアをマーク。続く第2ゲームでは石本が226ピンを獲得し、順調に得点を重ねる。第9週最後の3ゲーム目はどちらも200ピン越えの好スコアを記録し、トータル1166ピンで快勝した。続く第10週は、開始早々石本が魅せる。第9週終了直後に開始されたのにもかかわらず、その疲れを微塵も見せない投球が光った。観客が固唾をのんで見守る中、淡々と実力を発揮し驚異の12連続ストライクを獲得。パーフェクトゲームを達成した。「300点を出すのが久しぶりだったのでもっと緊張するかと思ったが、戸塚さんと楽しく投げられたのでそんなに緊張がなかった」と石本は笑顔で振り返った。戸塚の242ピンも加え難なく快勝。第2、第3ゲームも好投を見せ勝利をつかみ取り、4季連続となるリーグ優勝を決めた。
「自分が最高学年になって優勝のバトンをつなげたのは自信になった」と石本は勝利をかみしめ、笑顔を見せた。リーグ優勝は彼女たちにとって通過点に過ぎない。「ずっとスコアが良かったというわけではないが、1度も負けなかったという事実は大学選手権や秋季リーグにつながる」(石本)。目の前の一戦を乗り越えた今、視線は次の舞台へと向かっている。今季露呈した課題を克服し、さらなる高みを目指す。彼女たちが求めるのは一瞬の栄光ではなく、常勝という名の証明だ。
男子部は松本(商4)、岡田、熊、菅原(商3)、渡邉(スポ1)の5名が出場。昨年の18年ぶりとなる全日本団体優勝に導いた斉藤(スポ卒)に代わり、ルーキー渡邉が加入した。同志社は京産大を追いかける展開。その中でも、おのおのが実力を最大限発揮した。

9週目の第1ゲームから順調なスタートを切った。岡田と熊が200ピン越えのスコアを記録。他のメンバーもストライクは続かないものの、スペアで得点を重ねた。続く第2ゲームは全員が200ピン越えの好スコアをマーク。その中でも、前主将の斉藤からバトンを受け継いだ主将の松本が躍動した。8連続ストライクをマークし267ピンを獲得し、他のメンバーをプレーで鼓舞。この圧巻のプレーを皮切りにメンバーがより一層ギアを上げた。最終ゲームには熊が247ピンを獲得。京産大のスコアを上回り、暫定1位で運命の最終週へと臨んだ。
第10週の試合も、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了。第1ゲームでは、岡田が力強く、そして正確な投球でストライクを連発し、観客の視線を一身に集める。最終スコアは堂々の251ピン。チームに最高の流れを呼び込んだ。続く第2ゲームでは、まさにチーム全体が覚醒。5人中4人が200ピン超えを達成するという圧倒的な安定感を見せた。隣レーンで対戦していた京産大の熱気に一瞬の焦りを見せる場面があったものの、同志社の選手たちは集中力を切らさず、次々とストライクを重ねていった。そして第3ゲーム。勝負のプレッシャーが高まる中でも、誰一人としてリズムを崩すことなく、それぞれが確実にスコアを積み上げていく。コンディションの変化にも冷静に対応し、最後まで安定した投球を貫き、勝ち点を獲得した。

5季連続となるリーグ優勝を果たした男子部。アベックでも4季連続の関西王者となった。「新舎先輩から斉藤先輩と僕に受け継がれてきたこの優勝を継続できたのは率直にとてもうれしい」(松本)。一時は首位を譲り、追う展開となったが、圧巻の投球で優勝をつかむ。
この功績は個の力だけではなく、全員が一丸となって戦ったからこそ成し遂げられた記録だ。この団結力が何よりの武器だといえる。「秋リーグも当然優勝を狙っていく」と松本は誓う。歩みを止めず、さらなる成長を遂げるボウリング部。次なる舞台でも、その真価を証明する。(堀早槻)