
第73回全日本学生剣道選手権大会
7月5日、6日に日本武道館(東京都)で、第73回全日本学生剣道選手権大会が開催された。加藤(商3)、北垣(経3)は1回戦、渡邉(スポ4)、山下(スポ2)は3回戦、山本(社2)は4回戦で敗退。橋本(スポ3)は5回戦敗退でベスト16に入賞した。

シード権を獲得した渡邉以外の5人が臨んだ1回戦。橋本、山下は面を決め一本勝ちを収めた。北垣は善戦の末に敗退。今大会初出場の山本は序盤に面を奪われるも終了間際に小手を決め、延長戦を制す。加藤は今大会3位の中尾(法政大)相手に粘り強い姿勢を見せたが、20分を超える長い戦いに敗れた。
2回戦には渡邉を含む4名が出場。誰1人として一本も取られることなく、全員が3回戦出場を決めた。

6日に行われた3回戦。渡邉、山下は惜しくもここで黒星を喫した。橋本は開始から程なくして面を決めると、警戒を強める相手に1回目の反則が宣告される。その後も攻めの姿勢を崩さない橋本。相手を場外に追いやり反則を取らせ、二本勝ちをつかみ取った。山本は相手の隙を突いた面を決め一本勝ち。「いいところで技が出せた」(山本)と勝因を分析した。
続く4回戦。すでに敗れた仲間たちにそばで見守られながら、2人は隣り合う試合場でそれぞれ闘志を燃やす。橋本は終始自分のペースを崩さず攻め続け、得意の胴を決め勝利。ベスト16入りを確定させた。一方山本は間合いを探るのに苦戦し、なかなか攻撃を仕掛けられない。「相手に合わせてしまった」(山本)。ついに一本を奪われ、5回戦への切符を逃した。

ベスト8入賞をかけた5回戦が始まった。仲間の期待を一身に背負い試合に臨む橋本。大胆なプレーで面を先取し、その後も果敢に攻め続け二本目を奪いに行く。しかし、橋本の先手を逆手に取った相手に面を取り返された。次の一本を決めた方が試合を制する一本勝負。再び面を食らい、今大会優勝の藤島(日体大)に軍配が上がる。「もう少し上に行きたかったが、去年は緊張して一回戦負けで終わったから今年は上がれて良かった」(橋本)と結果を振り返った。

新たな収穫を得た今大会。悔しさを滲ませる反面、自信をつけた者もいる。「自分の剣道を貫けるような練習をしてレベルアップしたい」(山本)。次なる戦いへの決意を語った。9月には団体戦が行われる。「勝負が回ってきたら勝ちきれるようにしたい」(橋本)。個々が技術を強化させ、チーム一丸となって団体戦に挑む。(文責・末松昌子、撮影・末松昌子、村川愛実)