
第47回皇后杯全日本女子サッカー選手権京都府大会
7月13日、宝ヶ池公園球技場(京都府)で京都FAカップ2025年第21回京都女子サッカー選手権大会兼第47回皇后杯全日本女子サッカー選手権京都府大会2回戦が行われた。1回戦では1-0でライバル・立命大に勝利した同志社。ベスト4進出を目指してこの日は社会人チームである京都紫光サッカークラブと相まみえた。

試合は京都紫光チームボールでキックオフ。個々の技術が高い社会人チームに同志社イレブンがどのような戦いをするのか、観衆の視線がピッチへと注がれた。試合は立ち上がりから締まった戦いとなる。守備陣はディフェンスリーダーの岩井(文情3)を中心に相手の攻撃を防いでいく。一方の攻撃陣はテンポのいいパス回しを展開。決定的なチャンスをつくるには至らないものの、随所に光るプレーを披露した。

前半27分。同志社に大きなチャンスがやってくる。細かいパス回しから最後は梅田(スポ3)が右足でシュート。しかし、ここは相手キーパーの正面へいってしまい、先制点を得ることはできない。すると、同34分。相手にも決定機が訪れる。中盤で相手を自由にさせてしまうとロングシュートを浴びる。このボールがポストに当たると、こぼれ球を詰められて痛恨の失点。前半も佳境に差し掛かってきたところで、先制を許してしまい、0-1のビハインドで試合を折り返した。

後半がスタート。序盤から体力面で相手より自信を持つ同志社がセカンドボールを回収し、試合の主導権を掌握する。しかし、後半10分。岩井のクリアが不運な形で相手にわたると、守護神・三橋(社3)の頭上を大きくを超えるシュートから得点を許してしまう。またしても高い技術力を見せつけられて差を広げられた同志社は、同27分にも試合を決定づけられる3点目を浴びてイレブンは肩を落とす。その後は積極的に選手交代を行い、流れを引き寄せようと試みる。それでも、一瞬の隙をも逃さない相手は同35分に同志社ディフェンスの中央を突破すると、最後は落ち着いてゴールに流し込み、ダメ押しとなる4点目を獲得。試合はここでタイムアップし、優勝を目指して走り続けた彼女たちにとって受け入れがたい内容となった。

試合を通して試合巧者ぶりを見せつけられた同志社。「すごいやりづらい相手だった」(笹生学生コーチ・経4)と指揮官も試合を終えて対戦相手の印象を語った。4年生にとって最後の皇后杯となった今大会。1年間を通して残された時間も少なくなってきた。「2ヶ月という時間の中で、チーム強化に努めていきたい」(笹生学生コーチ)。集大成となる秋季リーグ戦へ、この悔しさを糧に次なる舞台で躍進を遂げろ。(久岡悠斗)