
令和7年度西日本学生レスリング新人戦
7月5、6日に堺市金岡公園体育館(大阪府)で令和7年度西日本学生レスリング新人戦が行われた。大田がフリースタイルで準優勝、小林がグレコローマンスタイルで3位入賞を果たした。
初日に行われたグレコローマンスタイル競技。60㌔級の小林は初戦から存分に力を発揮した。近大の杉林と対戦すると、互いに積極的に技を繰り出す接戦となる。パッシブにより先制すると勢いづいた小林。4ポイントの大技を次々と決め勝利した。

2回戦の相手は日本文理大の義田。試合中盤に6ポイントを奪われピンチを背負う。しかしすぐさま切り替え相手の体勢を崩しにかかる。マット際で熾烈(しれつ)な攻防戦が続き5-9の4点ビハインド。ここで小林が相手を背負うと場外に投げ出し同点に追いついた。試合はハーフタイムを経て後半戦へ。開始直後、パッシブにより逆転すると連続で技をかけ続け勝利を手にした。準決勝では九州共立大の内田と対戦。開始直後いきなりバックを取られるとそのまま押さえ込まれローリングに。必死に喰らいつくも相手の勢いは止められず敗北した。それでも、堂々の3位入賞に輝く。

2日目に行われたのはフリースタイル競技。前日のグレコローマンであと一歩のところで入賞を逃した大田がリベンジに成功した。70㌔級初戦の相手は大体大の宇都宮。フェイントを巧みに使い惑わすとポイントを先取した。自分のペースに持ち込むとあっという間に勝利を決める。2回戦でも、序盤から着実にポイントを積み重ね勝利。

3回戦では南九州大の岩田と対戦した。相手に攻撃の隙を一切与えることなく連続ローリングを決める。2分足らずで10ポイントをもぎ取った。大田の勢いは止まらず準決勝でも圧倒的な差を見せつける。関大の加藤を開始30秒で場外に追いやると流れをつかんだ。粘り強く攻め続け、決勝戦へと駒を進める。相手は近大の小塚だ。低い姿勢で好機を伺うと後ろに回り場外へ押し出す。しかし、その後一瞬の隙をつかれ大きく投げ飛ばされた。反撃を試みるも試合は終始相手ペースに。ポイントを積み重ねられ、敗北を喫した。

1年生2人が大健闘した今大会。しかし、優勝が見えていただけに悔しさも残った。日々の練習で課題を修正し、さらなる飛躍を誓う。(文責・金井莉子、撮影・髙橋舞衣)