
第50回西日本学生相撲個人体重別選手権大会
7月27日、第50回西日本学生相撲個人体重別選手権大会が堺市大浜公園相撲場(大阪府)にて行われた。同志社からは100㌔未満級に竹林(スポ4)、堀(法4)、115㌔未満級に齋藤(商3)、李(商2)、國下(商1)が出場。115㌔未満級で齋藤が準々決勝まで勝ち進むが、惜しくも敗退。しかし、意地を見せ7位を獲得し8月31日に靖国神社相撲場 (東京都)で行われる第50回全国学生相撲個人体重別選手権大会への出場を決めた。

蝉しぐれ響く夏空を背に、開催された今大会。主将の竹林と副将の堀が100㌔未満級に挑んだ。両者シード権を持ち、2回戦からの出場となった。全国への切符を勝ち取るべく果敢に挑んだが、竹林が叩き込みにより敗退。「自分の力をあまり出せなかった」(竹林)と悔しさを募らせた。続く堀も持ち味を出しきれず、下手出し投げにより敗北となった。

続く115㌔未満級に登場したのは齋藤、李、國下。先輩の思いを背負いながらの試合となった。1回戦を李が迫力のある上手投げで悠々と突破。続く齋藤も強烈な張り手で主導権を掌握すると、相手の反撃をものともせず、突き落としで勝利をつかんだ。

2回戦から登場したルーキー國下だったが、相手の怒涛の攻撃に押し切られ敗北。1回戦で奮闘を見せた李も、猛攻に耐えきれず敗れ去った。しかし、齋藤が闘志を燃やす。強豪朝日大の米田との戦いとなったが、屈することなく自慢の張り手で立ち向かう。一気に土俵際まで追い込みそのまま、押し出しで白星を飾った。そのままの勢いで準々決勝を勝ち進みたい齋藤だったが、ここで苦戦を強いられる。「廻しを上手くつかめなかった」(齋藤)。相手に流れを奪われ、引き落としで黒星を喫し唇を噛んだ。準決勝への出場とはならなかったが、今大会の上位7名が全国への出場権を得るため、順位決定戦への出場が決まった齋藤。「聖地である靖国で相撲を取りたいと思い戦った」(齋藤)。1戦目を落とすと、後がない7位決定戦で意地を見せた。両者一歩も譲らない戦いの末、冷静に相手の攻撃を見切り、引き落としで勝利。「勝つことだけを考えていた」(齋藤)と執念で全国への切符をつかんだ。

各々が課題と収穫を得た今大会。「体づくりがまだできてないので、体づくりをしながら技術面も磨いていく」(竹林)と課題は明白だ。「次は表彰状を狙いたい」(國下)。志新たに鍛錬を積み重ね、次の舞台で躍進を遂げろ。
(西川有人)