カヌー部
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【カヌー部】全国の舞台で闘志を燃やす(2)

第61回全国カヌースプリント選手権

8月27〜31日に第 61 回 全日本学生カヌースプリント選手権大会が月山湖カヌースプリント競技場(山形県)で行われた。連日熱戦が繰り広げる中、迎えた大会4日目、5日目。チームが一丸となり、最後まで全力を出し切った。

 大雨の中迎えた大会4日目。前日に行われた種目別決勝で流れを掴んだ同志社は各種目の200㍍予選でも好調な滑り出しを見せた。

WK-2 200㍍予選では1組目から寺岡(社2)・安藤(スポ2)ペアと川井(スポ4)・橋本(社3)ペアが1、2フィニッシュ。翌日の決勝に駒を進めた。

カヌーを漕ぐ齋藤(スポ4)

MK-1 200㍍一次予選には7人が出場し、主将齋藤(商4)や、ルーキーの河野(商1)を始めとした7人が予選に進出。しかし、齋藤は惜しくも6位で準決勝で敗れてしまう。「自分がどこまでやれるか試した。足りなかった部分もあったがやり切れた。」(齋藤)。午後に行われた予選でも副将岩井(スポ4)、河野の2人選手が見事なレースを見せ翌日に挑む。

喜びを見せる(左から)河野(商1)、岩井(スポ4)

5日間に及んだインカレもいよいよ最終日を迎える。WC-2から始まる200㍍の決勝は、森(法4)・鈴木(社3)が出場。序盤からリードされ5位でレースを終える。WK-2では、9レーン中の6レーンで接戦となる白熱したレースとなった。ラストイヤーの川井・橋本ペアが意地を見せが2位。続く、2年生ペアの寺岡・安藤が3位となった。

MK-1では、抜いて抜かれてを繰り返し岩井が0.016秒とあと1歩のところで2位と自身の最終レースを終える。「結果は悔しいところもあるが最後にふさわしいレースになった。」(岩井)。続く河野は3位と堂々たる成績を残し初のインカレを終えた。

MC-1では、入江(法4)がスタートダッシュを決めるも終盤に追いつかれて5位。「決勝への慣れてなさが出た。ただただ悔しい。」と述べた。

激しい争いを見せる入江(法4)

JC-1では、山田(法1)が中盤で抜け出し2つ目の金メダルを獲得。続く荻野(理工1)も2位で初のインカレを締めくくった。さらに、女子のジュニアでも田中(法1)の独走で1位を獲得する。

WK-1では3名が決勝へコマを進めた。このレースでも200㍍ならでは一進一退の攻防を見せ小林(スポ3)が金メダル、奈須(スポ3)銀メダルと500㍍での悔しさを晴らした。試合後に小林は「リベンジすることができてよかった」と述べた。

メダルを手にする(左から)奈須、小林

最終種目であるMK-2では、シングルでは悔しい結果となった笠井(文4)・植出(商2)ペアが混戦を制し、見事3位。畠中・(スポ3)安廣(商2)ペアは6位で大会を締めくくった。

表彰式では、新人カナディアン部門で男女ともに1位を獲得。女子カヤックの部門で創部初となる1位に輝いた。さらに男子カヤック部門でも2位。女子総合は武庫川女大に続く2位で2025年のインカレは閉幕した。

5日間に及ぶインカレが幕を閉じた。これまで積み重ねてきた努力を、インカレという舞台に懸けてきた選手たちの挑戦の旅はここで一区切りとなる。それぞれの想いを挺に乗せ、自らの限界に挑んだ姿は輝きを放ち、記憶に残るレースを見せた。情熱と覚悟を背負って挑んだ者はまた、新たな挑戦を始める。(文責:奥谷陽菜、樋口莉沙、撮影:奥谷陽菜、樋口莉沙、川田恵花)

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