
第52回全日本大学ローイング選手権大会/第65回オックスフォード盾レガッタ
9月3〜7日にかけて、第52回全日本大学ローイング選手権大会、第65回オックスフォード盾レガッタが戸田ボートコース(埼玉県)で行われた。学生日本一を決める通称インカレには、男子ペア、女子ペア、男子シングルスカル、男子クォドルプル、女子クォドルプル、男子舵手付きフォア、女子舵手付きフォア、男子フォア、男子ダブルスカル、女子ダブルスカル、女子エイトでそれぞれ1艇ずつ出場。また、同日開催された第65回オックスフォード盾レガッタには男子エイト1艇が出場した。男子ペアが6位、男子シングルスカルが6位、男子クォドルプルが4位、女子クォドルプルが6位、女子舵手付きフォアが7位、女子ダブルスカルが4位、女子エイトが6位と多種目でA決勝に出場する奮闘見せる。しかし、集大成のインカレでメダル獲得には至らなかった。

男子クォドルプルに出場した開髙、晴佐久、中田、阿部は、初日に行われた予選を2位で通過し、敗者復活戦に進む。「全員リラックスして、のびのびこげた」(開髙)。予選の緊張がなくなった敗者復活戦では、自分たちのこぎを見せ、2位と大きな差をつけ準決勝へ。準決勝では、レース序盤からハイペースで1位になり、そのままの順位でA決勝に進出する。晴天の中始まった決勝戦。「終盤が自分たちの力不足」(晴佐久)。好スタートを切り、レース中盤までは3位の位置についた。しかし、中盤から明大との距離が縮まり、4位に転落。ペースを上げることができず、4位でフィニッシュしメダルを獲得することができなかった。「ラストイヤーのインカレでメダルを取れるように練習をしたい」(中田)と来年のメダル獲得へ向け意気込む。
さらに、女子ダブルスカルには佐久間(商1)、酒井(文情3)が出場。予選では、わずかな差で1位に届かず敗者復活戦へと進む。敗者復活戦のレースでは予選でのレースを改善し、2位と大きな差をつけ1位で通過。準決勝へ進出を決めた。「いつも通りのこぎができた」(佐久間)。準決勝では2人の堂々としたこぎが光り、1位でA決勝へと駒を進める。迎えた決勝戦。スタートから1位のポジションを保つ。しかし、「最後の勝負どころの詰め方がまだまだ自分たちには足りない」(酒井)。徐々にレース後半からペースが落ち、最後は4着で終える。目標であったメダルにはあと一歩届かなかったが、先輩からの思いを受け継ぎ、来年は女子部の総合優勝を目指すと誓った。

男子シングルスカルには橋本健希(商2)が出場。準々決勝まで駒を進め、1位で準決勝に進出する。3位までがA決勝に進むことができるレース。中盤からペースが落ち、4位に転落するも、後半の伸びが見られ3位でA決勝進出を決める。決勝戦では、スタートから相手を追う展開になり、順位を上げることができない。さらに後半からペースが落ち、最終的に7:24.67で6位でフィニッシュ。

4年生の集大成であるインカレ。メダル獲得ならずと悔しい結果となったが、4年間共に戦い抜いた仲間や後輩の存在が大きな励みになった。4年生は、今大会でボート部生活の幕を閉じる。しかし、この経験がこれからの人生の大きな糧になることは間違いない。後輩へ思いを託し、彼らの高みを目指す挑戦は続く。
(文責・桑原真桜、撮影・元永侑里)